冥土院日本(MADE IN NIPPON)

あの世とこの世の「スターゲート」

去年の春のこと母が亡くなり、住む者もいなくなった福岡の実家を処分することになった。そこで問題になったのは位牌と墓の面倒を誰が見るかということであった。姉は地元に居住しているが他家に嫁いでいる。兄と私は故郷を離れて暮らしている。

家族会議の結果、父母の位牌は私が引き受けることとなった。そして墓の面倒は姉が担当してくれることになった。但し、私一代は位牌を見るが、私が死んだ後は菩提寺に父母の位牌を預かってもらい、先祖と父母の遺骨を納めた墓と共に、お寺さんに永代供養をしてもらうというのが私の条件であった。

私の死後、残された位牌のことで、妻や娘が余計な心配をしなくてすむようにという配慮からであった。仏前にそのことを報告すると、あの世の父母も納得してくれたような気がした。

実家の仏壇はマンションには大きすぎるので仏壇店に頼んで処分することにし、小さな仏壇を買い求めた。仏具も一通り買い揃え、新しい仏壇に位牌を祀ってから数日後の夜のことであった。

娘が突然、私に向かってこう言った「お父さん。仏壇から白いもやもやが、すごい勢いで立ち上っているよ。おじちゃんやおばあちゃん来てるのかな?」(娘は気の流れや人のオーラを見ることが出来る)

仏壇を見てみると、確かに仏壇からは強い気が発せられていた。部屋を暗くすると、仏壇の中から白い光が発せられているのも分かった。どうやら我が家の仏壇は既に、あの世のご先祖様とこの世を結ぶスターゲートになっているようであった。

続く

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