冥土院日本(MADE IN NIPPON)

車を美しく長持ちさせる秘訣

先日5回目の車検を受けた。私の愛車も12年目に突入である。環境問題を考えれば車に乗らないのが一番だが、仕事で必要なことも多々あるので手放すことが出来ない。(反省!)小排気量、低燃費の車に買い換えようとも思ったこともあるが、一台を長く乗り続ける方が、トータル的には省資源に貢献するだろう。必要最低限しか乗らないので走行はまだ5万3000キロだ。

11年間で交換部品は
●バッテリー交換2回。(5年ごとに交換)
●ファンベルト交換2回。
●ブレーキパッド交換1回。(5万1000キロで交換)
●タイヤ交換3回。走行の割りに回数が多いのはひび割れの為。(詳しくは後述)
●マフラー交換1回。(10年目にパイプが腐食して折損。この車種の構造的欠陥らしい)

消耗部品の交換以外、トラブル、事故なし。屋外駐車だが、色あせ無し、塗装面の光沢十分である。


●バッテリー
メーカー推奨の2~3年で交換は無用だと思う。普通に使えば3~4年は問題なし。体験的には無給水のメンテナンスフリーバッテリーよりも給水可能の安いタイプの方が長持ちする。おまけに価格も安くてお得。私の場合、性能的には問題ないが5年ごとに交換。(6年くらいは大丈夫と思われるが、バッテリーは突然死しやすいので)新品時に1回フル充電を行ってから使用する。バッテリー上がりをさせない。こまめにバッテリー液を補充するのが長持ちの秘訣。

●タイヤ
市販のタイヤワックスやポリメイトなどの保護艶出し剤の使用は厳禁である。当初これを使用していたためタイヤのサイドウォールやトレッド部分にひび割れが発生し、2~3年でダメとなった。(後悔!)タイヤの手入れは洗剤を使用して泥と汚れを落とし、水を十分にかけて洗剤分を落とすだけでO.K。どうしても艶が欲しければ、グリセリン(薬局で販売。廉価)を20分の1に水で薄めたものをスプレーで吹き付ける。この方法に変えてからは、現在は装着3年目でもひび割れ無し。

●ワックス
市販のキズクリアー(傷消しタイプ)のアクリル系またはウレタン系のコーティング剤(1000円~1500円)を年に1回使用。普段は水洗いのみである。この上から普通のワックスがけも可能だが、ワックスに含まれるシリコンが窓ガラスに油膜を作るので、私は塗布しない。

コーティング前は洗車後、鉄粉取りの粘土で念入りに表面を清掃。下地作りを念入りにするほうが、コーティングがきれいに仕上がる。余裕があるなら一日経って二度塗りすれば完璧。一度塗りでも一年間は十分に撥水保護効果は保たれる。磨き傷も消えて艶は新車同様である。

●オイル
指定粘度の100%化学合成オイルを年1回交換。オイルフィルター交換は走行が少ないので2年に1回の割合で交換している。カーショップ推奨の3000キロまたは3ヶ月に1回交換は資源とお金の無駄使いである。(鉱物油なら半年に1回交換で安心。鉱物油は酸化しやすいので1年間の使用は長期的にはエンジンにダメージを与えやすいと思う。特に近所へのチョイ乗りが多い人は注意)

走行が少ない場合(年間走行1万キロ以内)は100%化学合成オイルか半化学合成オイルを使用すること。どんなに高価なオイルでも1年間以上の使用は不可である。12年目を迎えた現在でも、エンジン内のスラッジ無し、カムもピカピカである。

メーカー指定の基本粘度(10W-30等)は厳守のこと。

●内装
ビニールレザーやプラスチック部分へのポリメイトなどの保護艶出し剤の使用は厳禁である。保護どころか、ひび割れがかえって促進されることになる。外車オーナーは特に注意。ごく薄めた洗剤で湿した布で汚れをふき取る。シボの部分やしつこい汚れは歯ブラシを使用してよく落とす。その後、残った洗剤分をきれいに水拭きでふき取るのがポイント。艶が欲しければ前述のグリセリン溶液をスプレーで吹き、乾いた布でふき取ればしっとりとした自然な艶が出る。(これはカークリーンのプロの技だ)おまけに手もしっとりとする。保護艶出し剤のようにギラついたり、べたべたしないので布の部分にかかっても大丈夫。

●マット
通常のマットの上にスノーマットを常時使用。水も泥も車内に落ちるのを防いでくれるので、雨の日も泥靴やぬれた傘も気にせず乗れる。清掃も楽に出来るし、悪臭やカビ防止になる。普段の車内清掃はスノーマットを洗うだけ、掃除も楽チンだ。

●ショックアブソーバー
5万キロオーバーでも経年劣化はほとんど感じられない。毎日乗っていると感覚が慣らされて劣化の度合いが分からなくなる。私の場合、いつも通る首都高速の急なコーナーを一定の速度で走行する際、不安を感じるかどうかを目処にしている。ショックがへタルと、車体がぐらつきブレーキを踏まずには、怖くて走れなくなる。新車時に何キロで不安なく走れるかを一度試しておけば良い。

●その他
ブレーキフルードと冷却水(LLC)は車検ごとに交換。最近の車はLLC交換が5年間ないし7年間大丈夫なものもあるのでメーカー推奨基準にしたがうこと。
冷却水とオイルに常に気を配るのがカーケアの基本である。


以上のケアで屋外駐車12年目を迎えてもトラブル無し。車内も車体も3~4年使用車並みの美しさをキープしている。車を長持ちさせる最大の秘訣は急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど無理な運転をしないこと。言い換えるならば、『各部品をバランス良く、上手に消耗させていくか』に尽きる。一つの部品が痛めばユニット全体のバランスが崩れて、他の部分も痛んでくる。消耗部品さえ定期交換すれば、現在の車は20年間20万キロは優に走れるのである。

コメント一覧

ムスビ
すばらしいとおもいました

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