
うひょ
うひょ
うひょー!
おいらブチブチくん
やっぱりおいらは
かわいいから
お隣の千代子ちゃんから
「ブチブチくん、ちょっと早いけど」って
チョコもらっちまったよ。
それも、手作りだぜー。
千代子ちゃん、きっとおいらのこと
好きなんだ。
「それはどうかな〜」

「あっ、千代子ちゃんちのウーちゃん」
「どうしてそんなこと言うんだよ」
あはは。
「千代子ちゃんがさ」
あ〜ん、失敗しちゃった〜
大好きな令斗(れいと)君に
こんなのあげられな〜い。
わー、また失敗しちゃった〜
はあー、また失敗しちゃった〜なんて
言いながら
あっ、そうだ!失敗しちゃったの
お隣のブチブチくんにあげよう。
ブチブチくん何でも食べるもんねって
千代子ちゃんが言ってたのさ。
「えっ!千代子ちゃんがほんまに
そんなこと言ったの?」
ぐふふ
ブチブチくんはとぼとぼ
自分の家に帰りました。
女の子から生まれて初めてもらった
チョコをかじってみたら
涙がちょっとこぼれました。