
歌田年著「紙鑑定士の事件ファイル」を読んだ。
新聞広告に、どんな紙でも見分ける紙鑑定士と、伝説のプラモデル造形家が殺人事件を追う!とあったので、紙もプラモデルも好きな私は、広告を見たその日のお昼休み(貴重な昼寝の時間を犠牲にしてまで)に本屋に走ってしまった。
まず、本の作りがおもしろい。色々な種類の紙を使って作られており、キチンとその紙の解説もしてある。
内容的にも私の大好きな「安楽椅子探偵」が登場!、主人公の紙鑑定士渡部が行動派探偵で、渡部が頼るモデラーの土生井が安楽椅子探偵。事件の解決過程がちょっとご都合主義な感じがしたけど、登場人物のキャラ設定(渡部、土生井の他にも、渡部の元カノとか、事件を依頼に来る女性とか魅力的)とかそれを上回る面白さがあって、さすが宝島社の『このミス大賞』受賞作だなぁと思った。
渡部&土生井コンビの続編が読みたい。
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