帰ってきた“いつまでかけるか”

マイペースに日常を暮らす。

小説「枕元さんのオナヤミ相談室」その2

2013-03-02 14:45:35 | 小説
今回の相談者は、いつになく静かだ。
なかなか相談の内容が把握しにくいので
枕元さんがメモ用紙とボールペンを用意した。
相談したいことを紙に書いてもらうつもりなのだろう。
しかし緊張しているのか、相談者はそれすら
できない様子である。

そこで、枕元さんは一言。
「楽~にして。」
すると、相談者は肩の力が抜けたのか、
それだけでホッとしたような表情となった。
そして、
「先生!」
と枕元さん自身はあまり好きではない呼ばれ方をしたが
嫌な顔一つせず、それからの
相談者からの話をじっくり聞き始めた。

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