帰ってきた“いつまでかけるか”

マイペースに日常を暮らす。

小説「底」その4

2013-02-15 02:24:27 | 小説
「私に見せたいものって何?」
家どうしは、ご近所なのに電話で呼び出すのなんてオカシイと思ったが
私は久々の実家で、あんまり暇なのもあったので気がゆるんでいたのかも
しれない。まあこのせまい田舎だ、変なことはしまいと、ここはAを
信じた。
「お前、三回生だったよな?なのにお前ヒマそうにしてるから、というより
論文も手につかなくてシューカツもしてなさそうだから、
まあ論文のテーマぐらいにはなりそうなネタを提供して
やるよ。」
と言ってやってきたのは、このあたりでも一番大きな池だった。
私はとっさに恐怖を感じた。
「バカッ震えるなよ、ここでお前を突き落すとでも
思ったのか。んなこととしても何の得にもなんねえよ。」
そうだ、ビックリしすぎだった。

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