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「よっ、待ってました!」とやんややんやと拍手喝采。
自分がメインイベントに据え置いてたのが此処!!
『怪異現洞』と名付けられた此の洞窟。
どんだけ洞窟好きなんだよっ。
もうワクワクでドキドキで気分は摩訶不思議アドベンチャー!
例え人工物だと頭で分かっていても面白そう。
きっとお化け屋敷とは違うスリルを味わえるんだ!
早速、中に突撃だぁー!!
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…と言ってもやっぱり独りだと心細い。
洞窟や廃トンネルには必ず隣りに奴がいた。
そう、自分にとっては大事な大事な友人達が!!
だが今回は訳が全く違う。
其の場に自分一人、下手したらテーマパークに自分一人(笑)。
必然的に万が一があろうとも自己責任。
そうなると人間ってどうなると思う?
無意識に独り言の音量が大きくなる。
俺は平気だ、大丈夫なんだと自分に言い聞かせるように
独り言が声が大きくなるんだね。
気付いた時に自分で自分を笑ってしまった。
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そんな精神状況の中、受付のオバちゃんから
「マークの所に止まると面白い事あるよ。」
と言われた通りに石の柩(?)の前に立ち止まると…
ゴゴゴゴゴ……
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口を広げる地下へと続く階段。
頭の中では絡繰は分かっているのよ、うん。
嗚呼、きっとこうなるんだと。
でもついつい其の場に響き渡る様な大きい声で…
おおおおおーーーーーーっ!!
…と無意識に口からこぼれてしまった。
完全にビビリ過ぎ。肝試しで虚勢を張ってる男子小学生と同じ。
う~んと…此処だけの話にしておいてくれたら幸い。
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人工の洞窟でも良い雰囲気を醸し出してるな。
まあ、消化器とか仕方がないと思うが。
しかし此処まで綺麗に四角四角していると
脳みそは大容量1メガ、音色は8bitの男は…
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(ウィザードリィ/ネットより拝借)
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(ディープダンジョン/ネットより拝借)
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(女神転生/ネットより拝借)
…のようなファミコンの3DダンジョンRPGを思い出してしまうのは
もはや病気としか言い様がないのだろう(汗)。
そんな叩けばカラカラと音を立てる頭なので
急に恐怖に襲われ冷や汗たっぷり。
「其処の角からモンスターが現れたらどうしよう!?」
少年の心ではない。只の子供だ(苦笑)。
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しばらく歩くと仕掛けが絶対にあると思う壁に突き当たり
其の前に立つと案の定、壁が音を立てて開く。
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すると新しい展開!!
遠くから光が溢れている。もう外か!?
いやいや違う、どう見ても日の光ではない。
じゃあ、何なんだ?
不思議に思うが前に進まなければ此処から出られない。
出られなければ此処で一生、地底人として生きるのか?(馬鹿)
恐る恐る其の光に向かうと…其処には!?
~疾風怒濤の次回を待て!~