ことばの画布

Les Quatre Saisons
四季を写真と詩に 夏音(かのん)ワールドへようこそ

都会の桜

2015-03-20 | Les Quatre Saisons 2015


ビルの谷間に一本の桜の木

忙しい街にそこだけが緩やかだ

疲れた一日を癒してくれる

母の背中のように

ひかえめに楚々として咲いている


(c)Kanon


春のきざはし

2015-03-05 | Les Quatre Saisons 2015



渇いた心

温もりを吸って

かたちを変える

時のきざはし

繋がる季節

弥生三月

ここに在るまぁ~るい心








18世紀末のパリでは、中流階級以上の女性たちがたしなみとしてハープを演奏することがはやっていました
『フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299』は、モーツァルトが1778年パリ滞在中、アマチュアのフルート奏者であったギーヌ公が、娘と楽しみながら演奏できるような作品を書いてほしいとの依頼を受けて作曲されましたが、その経緯の中で面白いエピソードがあります
モーツァルトは最初の頃、父レオポルトに宛てて、ギーヌ公がフルートを得意としており姫君もハープがなかなか達者なので、熱心に作曲に取り掛かっっている旨を書き送っていました
しかし、この最初の意気込みはやがて期待外れに終わってしまいます ギーヌ公は、モーツァルトにレッスン料の半分しか支払わず、協奏曲に対しては一銭も出さなかったのです
レッスンが進むにつれて今度はモーツァルトは父親宛てに、ギーヌ公女は「どこまでも莫迦で、しかも根っからの怠け者です」という愚痴を書き送った、という有名なエピソードが残されています


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