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母の日♪

2009-05-10 | ●徒然
母の日。なぜか思い出す心友の思い出話。



子供の頃、お小遣いをためて

母の日のカーネーションを買いに行った。

花屋で一番キレイな花を一輪。

お母さんの笑顔を想像しながら急いで帰った。

台所の母に「お母さん有り難う!」と花を差し出した。

振り向く母。

と、「あらまあ~や~だ白いカーネーションじゃない」

そのとき心友は思ったのだ。

自分が一番きれいだと思っても

皆と同じ花じゃないと感謝は伝わらないのだと。


母の日が近づくと何故か思い出す話。

大人になって当たり前になったことでも

子供には知らないことがたくさんある。

どんな関係の中にも

当然なことなんてない。。。

ちょっとしたコミュニケーションの行き違いが

関係性に落とし穴を生み出す。



  *     *     *     *



コミュニケーション。

我が母には、優れたコミュニケーション術がある。

短冊箋。

これが眠る前の枕元にそっとおいてある。

丁寧語で2~3行。

「元気がないようですね」「心配してます」「ゆっくり寝て元気を出して」

特別じゃない言葉だけど、特別な時におかれているので

胸をぎゅっとつかまれたように愛情が痛かったりする。


大人になって妹と短冊箋の話しをした時。

いづれも特別な事柄を抱えていたときに3通づつ受け取っていた。

母は「心配だけどどうしていいかわからなかったから」と苦笑い。

何も聞かずに気にかけるその思いに信頼を感じた。


  *     *     *     *


団塊の妻世代は、

自分のことより家族のことを優先。

自分のことは自分で解決しようとする「甘え下手」だと思う。

甘え下手は、受け取り下手でもある。

「大丈夫自分でやるわ」「大変だからいいわ」
私も多分にそんな態度をしてしまい、あとで反省する。

助けを差し出してくれた人に

相手を思ったつもりで断りを入れた態度が、

かえって拒絶感を生み距離をつくってしまう。

ニッコリ有り難う。。。ただそれだけでよいのに。

その点、姉妹の下は優れている。

甘え上手に頼み上手。ちゃっかりものでも

ポイントの押さえどころには、ただ感心するばかり。

今回の母の日も、好みが近い妹が花の手配。

私もなんか思い出を!と

「藤棚を見に行こう♪」と誘ったら、「いいわよ」と返しが来た。
ここは理解もあるので。。。「あさってあけといて!」と強引に。
群馬まで花見に参ります。

  *     *     *     *

白いカーネーション。

記憶する出来事には、当時の親と同じ歳を迎えて理解できること、

今なら違った見方もできるかもしれない。。。


記憶とは妙なもの。

まるでボタンの掛け違いのように、

事実はひとつでも見え方や考え方は人それぞれ違うもの。


血の繋がりがあっても、同じ屋根の下で暮らしていても

理解しがたいことはいっぱいです。

ましてや違う環境で育った他人ならなおのこと。

全てがあう人なんていないです。

だからこそ・・・時間とともに

互いに意見したり、喧嘩したり、

違いを理解したり、認めあいながら関わっていけるんですよね。


身近に起こる出来事は、誰一人同じことはない。

あらゆる関係は特別。

家族も在ることは当然じゃないし、増えもすれば減りもする。


今が今であるように

これからが望む幸せへと繋がるように
全てに感謝



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