さっきNHKでTEDを見た。STINGってはじめて確かにこの目で認知。語り口の自然で上手なこと、聴衆を自然に歌に引き込んでいくあざやかさ。本当のミュージシャンですね。
"How I started writing songs again"というタイトルだったけど、多くの人がじっと見入ったのではないか。誰もがみんな悩みもがいている。 「How I starated doing 〇〇 again」という次元に、なんとかして自分も抜け出たい!
最後にまともな論を吐いたのはいつだったか?しかめっ面して私は思う。Stingはいう。「結局あんなに嫌っていた故郷へ戻り、そこで知り合いを一人一人思い出したら、彼らが歌い出し、曲が湧き上り、堰を切ってほとばしりでたのだ」と。造船の町がそこに生きた人間の心を奥底で繋ぎ止めている力の凄さを思う。主人の父親は「馬場大興汽船」という船会社の重役だったが、義姉など今治や長崎の造船所の進水式にパパと行ったことをいまだに話している。それだけに行く要人の家族にさえ本当に感動的な光景であるらしい。
原点に帰るまでの道のりが長いほど、その衝撃もまた大きいのだろう。私の原点は何?どこ?なんと長い道のりになることだろう。許六に逢いに行かなくては。作品の中に生きる許六に、そして彦根蕉門の連衆に。見ぬ世の友とはよく言ったものですね。