ねうねう句日記

いつか秀句をはきたいと、ねうねうとうち鳴きながら、より所なげに春の夜を・・・
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俳句上の京と江戸・正岡子規 1

2014-01-30 00:36:03 | 誹諧と俳句と

「俳句上の京と江戸』は正岡子規がどこかで講演したと思われる講話の文章。前半を抜書きした。・・・などは省略した箇所。

徳川時代の俳句界中心は何処でありましょうか。京でありましょうか。江戸でありましょうか。江戸の人にいわせると、「誹諧と蕎麦は江戸に限る」と芭蕉のいわれた通り。・・・とかくこの相撲は軍配をあげる事のできぬ取組。・・・やはり無勝負の持というが正当でありましょう。けだし徳川時代の俳句界は焦点が二つある楕円形のようなものであったのであります。・・・それは政治界が楕円であったためであります。

第一貞徳時代ーー無論京が勝ち  第二談林時代――『談林十百韻』というのは江戸でできたくらいで、談林の本家本元は江戸だか京だか大坂だか分らぬ程の事です。この勝負はしばらく預かり。第三は元禄時代――この時代を造った本尊の芭蕉は真ん中でフラフラ。両都ともによい弟子があったから。江戸には其角という大たて者がいて、嵐雪も相応の弟子があり、その弟子も善くつくる。さて西には去来という大たてものがいてこの二人が東西の両大関になっているのです。しかし去来には野明、風国位より他に弟子がない。そのかわり近江にはたくさんの俳人が出ました。丈草・許六・尚白・智月・乙州・千那・正秀・曲翠・珍碩・李由・毛がん・程いなどと申すように夥しく出て、皆腕こきのしたたかものです。第4享保時代。俗俳は盛になりましたが、少しも名人が出ない時代で衰微時代の中絶時代の寂寞時代とも申す時代でした。(子規らしい!)そsれでも江戸では「五色墨」だの何だのと多少の俳人はおりました。談林もふるわぬながらに少しはやっていたようですが、京はさっぱり俳人がいないのです。享保時代は江戸が全勝。

私の考えでは京には京風、江戸には江戸風という特色があって、京風はやわらかで、江戸風は強いです。京のくはうつくしくて江戸の句は渋いです。京のは濃厚で江戸は淡白です、京はおとなしくて江戸は気が利いています。京はすらりとしているが、江戸はまがりくねって居るです。

そこで俳句の実例について吟味してみましょう。元禄時代の京の去来、江戸の其角は極端に京と江戸を代表しているようでうす。「鎧着てつかれためさん土用干し」去来。とおとなしく上品に出る処は去来の本領であって、「夜着を着てあるいてみたり土用干し」其角とどこまでもひょうきんにでかけます。これは其角の本領で江戸風の骨髄です。「なにごとぞ花見る人の長刀」去来。京の人はよけて通りますが、「寐よとすれば棒つきまわる花の山」其角。江戸っ子は無遠慮にでしゃばってけんつくをくいます。嵐雪も其角に似ています。

たくさん見れば見るほど京と江戸の違いはわかってきます。

 

 

 


消えた年金見通し・京王PHの和食・コロンバンのケーキ

2014-01-20 02:12:25 | グルメ

(ポンパドールのフランスパン、カレーパン、チーズ入りクッペ、あんぱん)

従姉妹たちに8か月ぶりで会う。年もあけてようやく年金機構から連絡があり、亡くなった叔父の消えた年金が支払われる見通しとなった。やれやれ、これでお寺に永代供養をお願いできる。

金額はわずかだったが、叔父が生前受け取るべきだった年金の一部である。いろいろ頑張って手続きしてくれた年上の従姉に感謝。5月に三回忌をやってこれで叔父さんの供養もキリになるかな、というところまでこぎつけた

一段落と新年会でまたまた京王プラザへ。こんどはバイキングではなくて「かゞり」とかいう和食レストランである。まーあ従姉Tはこういうしゃれた高級そうなところがお好きである。本人も今日はちゃーんとお着物でいらっしゃいました。でも似合ってるよ。

一月5日に田舎で高校の同窓会があって、お正月の同窓会に初めてでたのだが、女子は着物と着物をチュニックに仕立てた装いが多かった。

従姉T『かゞり御膳」5千円、従妹E小分け御膳3千8百円、私は地魚御膳2800円(朝お雑煮を食べてしまって・・)皆今一つであったようだ。 

久しぶりにあうと話すことが出るわ出るわ。今日一番の話題は「お墓」。従姉Tは静岡県某町の寺にある墓二基(内一つは戦死した人のを村が個別に建ててくれたもの)をお寺に返す予定だが、撤去したり、更地にしたり、値切っても150万はかかるという。従妹Eは夫側と自分側の墓を二年後すむところに移転したいのだが、返す寺と受け入れる寺がいずれもガメツイ寺で500万かかるのではないかと頭を抱えている。

あーだコーダと議論百出だったが、お参りが大変だけどお墓は現状のままにして、用意したお金は子供たちにくれってやって、彼らにまかせたらよいだろうということに落ち着いた。新築の家は5千万かかるが、家賃10万の借家なら20年で2.6千万浮く。まして家でなくて墓だ。年6千円の管理料を払い続けるにこしたことはない。

他には親戚の35になる娘の婚活がなんとかなってくれという話。彼女の死んだ母親がやはり従妹でガンと戦い娘を育てた人なのだ。

帰りは小田急ハルク中二階コロンバンでケーキとコーヒー。イチゴダルト、チーズケーキ、モンブランいずれも美味でした。コーヒーもおいしかった。私たちの隣の席は男性が一人、また一人。ここは日曜日独り者の男性がスパゲッティ食べたり、ケーキ食べたりするところらしい。

最後ハルクの地下に降りて、留守番しているお父さんたちにお肉とポンパドールのパンを買いました。お惣菜に菜の花のサラダを買ったがなかなかおいしかった。(この牛肉、おいしかったです)

従姉妹たちよ、また5月に!