山上の茶樓から東シナ海が見おろせる。夏至過ぎの夏の太陽も、さすがに没する時刻になって、空は藍に海は灰に、少しずつ色を変えていく。テラスの隣の席に美しい女(ひと)が座っていた。すこし憂いを帯びた
紅いランタンが連なる狭い豎崎路の階段が、東シナ海へと落ちて行く。日が暮れた頃にこの階段...
台湾を紹介するにあたり、絶対外せないのがガイドブックに必ず登場する九份(きゅうふん)で...