NPO法人POSSE(ポッセ) blog

とあるアパレルメーカーにて(後編)

 販売は残業が当たり前のようです。
 早番の場合、休憩のまわし具合によって、またお店の混み具合によって、残業です。30分の時もあればそれ以上になる時も。お店のスタッフの仕事は、ほぼ必要最低限で回しています。だから休憩がうまく回らないと、定時で帰れることはないのです。残業代は一分ごとに出るから、まぁ良いのですが。
 遅番の場合、11時半出勤で、帰るのがだいたい11時過ぎくらいです。大幅に残業です。なぜかというと、お店は9時に閉店します。これで帰れれば定時なのですが、このあとが大変なのです。レジ閉め、掃除、お店に出ている商品をきれいにたたみ直して、補充。その後、ようやく終礼です。約30分くらいでしょうか。
 このサイクルが週5日くらいで回ります。これが私の体力を奪っていきました。
 2ヶ月くらいたった頃でしょうか。全力で走り抜けてきた体に異変が起きてきました。お店のストック(在庫が置いてある場所)で意識不明で倒れてしまったのです。閉店間際でしたが、もちろん救急車騒ぎでした。そんなことが2・3回起こりました。店長も、困ったのでしょう。倒れてしまったある日の夜、お店の本社から電話が来ました。内容は、「これ以上倒れたりして、当たり所が悪かったりしたら、本社の方でも責任を取りかねる。できれば辞めてほしい」とのことでした。退職勧告ですね。
 やむなく私はすぐに辞めることとなりました。その日をもって。ショックでしたが、仕方ありません。もしものことがあったら・・・本社側も困るのは目に見えてます。
 販売職はタフでなければなりません。そんな体験をした2ヵ月でした。

コメント一覧

アルダー
辛口で申し訳ない
企業というものは利益を上げることが基本的には優先されます。

そこにおいて、個人の売り上げが話しに出てくるのは当然のことです。

わたしも、似たような職種ですので、「お客様に納得のいったものを!」というのは非常に共感がもてます。

しかしながら、バイト代を出す企業側が収益を上げられない場合においては根本的にバイト代が支払われないという状況さえ、極端に言ってしまえば起こりうる状況なのです。



シフト等の件ですが、そのことについて、雇用者に相談はなされたのでしょうか?アルバイトということですので、それ以外に本業があると見ますが、その状況ではそちらのほうが疎かになると思われます。もし、自分の体力が持たないと思われたのでしたら、自分の体力が持つ範囲で。あくまで自主防衛が基本だと思います。

働くからには社会人(一般雇用)と同じ。自己責任が追及されるのは当然のことだと思います。

また、体調管理は働くものとして基本ではないでしょうか?
へたれ
いやはやぞっとしますね。
月の労働時間はどのくらいになるのでしょう?

残業時間は?



いずれにしても、ひとりがそれだけ働かなくてはならない状況は人手不足、あるいは営業のやり方自体が間違っている。



でも働いている方は、それが無理な要求でもできない自分が悪い、他の人に迷惑をかけてしまっていると思ってしまいますよね。さらには無理な働き方を何とも当然のことのようにこなせるようになって、気がついたときには身体がズタズタになっていたり、死亡してしまうこともあります。



それでは本末転倒じゃないか、ということで、労働法で労働時間を制約しているわけですが、こうした状況をみていると完全に形骸化していますよね。そこで失われていくのはひとりひとりの人間としての尊厳のはずなのに、誰も気がつかないかのようです。というか、ろくに仕事もなければがんばってやるしかないわけで。



かく言う僕も夜勤とかかなりありけど、もうなんとも思わなくなってます。



自分で自分が怖くなります。



それにしても次は良い仕事がみつかるとよいですね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「わたしのしごと体験談」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事