私が本格的に就活を始めたのは今年2月頃からでした。現在民間企業への就職を希望する場合、ほぼ全ての学生が「就活サイト」へ登録し、そこから自らの興味に沿った会社を探していると思います。有名なのは毎日コミュニケーションズが運営している「マイナビ」、リクルートが運営している「リクナビ」等です。私の場合サイト登録自体は昨年の11月頃にしていたのですが、その後3ヶ月間ほとんどほったらかしにしていました。2月開始というのは最近の就活の傾向からすると若干遅いほうだと思います。事実学生の就職活動の開始時期はここ数年早まっていて、今年9月10には東大など国立8大学大学院の教授らが、採用業務の見直しを求める発表をしています(※毎日JP)。早い人では3年の夏から就活を初めたと聞きました。
ただ、就活中に会った他の学生の話を総合すると、就活を早く始めたからといって自分の希望通りの就職ができるかというとそうでもないような気がします。いわゆる「人気のある企業」は早くエントリーしないと席が埋まってしまうということはあるかもしれませんが。大学4年になってから就活を始めて2ヶ月程で終わらせてしまった人という友人もいました。
こうした就活の中でとても印象に残ったのが、地方から上京をして就活をしている学生とたくさん会ったことでした。栃木や茨城から片道3時間をかけてきている男性。彼は東京を8時頃に出ないと家に帰れなくるので、遅い時間の説明会は入れられないと言っていました。青森から1泊2日で東京へ来て、3社を回ってまた帰っていくと言っていた大学院生の女性。兵庫や新潟の人にも会いました。都内在住・在学の学生ですら、皆一様にほぼ毎日何度も違う場所に行くため交通費がかかると話していましたが、上京している人たちはその比ではないと思います。実際前述した青森の人は交通費+宿泊費が非常に負担になるため、都内でもっと就活をしたくても、なかなか上京することができないと嘆いていました。特に選考が始まると企業によって面接回数や選考の間隔、内定の出る時期等が全く異なるため、たった1回、長くても30分程度の面接のために東京に来なくてはならず、金銭面だけでなく、精神的にもかなりの負担になっていたみたいです。(※就職活動に必要なお金は平均で13万5000円、地元以外の就職活動には、30~50万円かかることも多い。日経就職ナビ保護者版より )
一方で上京してきている人たちの多くが言っていたことがあります。それは
「地元では就職できない。」
これは個人の意識として東京に出たいと考える就活生が多いことに加えて、やはり客観的条件として首都圏に企業が集中し、地元では募集の間口が狭いことが一番の理由だと思います。また全国規模の会社であっても勤務地によって給与に差がある企業も結構あります。私が説明会に行った某食品メーカーの場合、初任給が首都圏勤務では22万5千円なのに対し、大阪では21万、初任給が一番安く設定された地域では18万円台とかなりの開きがありました。都市部とその他の地域の「差」―。就活にもその「差」は確実に現われている。至極当たり前の意見かもしれませんが、就活を通じて本当にそれを実感しました。
次回以降も、就職活動を通じて感じたことを書いていきますので、是非ご覧ください。
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