アンケートや労働相談を行なう中で、特に目に付くのが医療や介護の労働現場の荒廃だ。例えば、介護施設で働いていたという女性の話。
サービス残業などは当たり前。土日などの休日も「チャリティー」出勤。
その結果同期で採用された若者のうち、三ヶ月間で半分以上が体調を崩して退社し、現在も入院している人もいるそうだ。
また、大病院の看護士をしている女性の話では、超過密労働で、薬のラベルを貼り間違えるのはしょっちゅう。あるいは点滴の分量を、一時間2㍉㌘のところ0.2㍉㌘に間違えるようなケースも日常的にあるということだ。そこでも多くの看護士が体調を崩して逆に入院。残った看護士にはさらなる負担がのしかかるという構造がある。
正直、そういう話をきいていると病院にいくのも恐ろしい気持ちになる。
国が医療にかける支出を減らすように政策をとる結果、そのしわ寄せは現場で働く労働者に行き、さらには医療サービスを受ける一般の消費者の生活を危険にさらしているのだ。
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ポコ
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