先日の宣伝中に、ちょっとしたハプニングが勃発。
DJ機材にふらふらと男性が近寄ってきたんです。
騒音の苦情かな?と身構えていると、彼は開口一番、
「有給休暇ってバイトでも取れるんスか?」とひとこと。
(略)
都内某飲食チェーンで働いているという彼(20代男性)。
事務所でゆっくり彼のバイト先の状況を聞きながら、法律についてアドバイスしました。
1年近く週6日間働いている彼が取れるのは、ざっと10日です。
「10日か~」「全額もらえるんすか。」
「これ知ってるとおトクじゃないっすか。」「早速明日言いに行くっす。」
新鮮な驚きの声を連発しながら、彼は足取りも軽く帰って行きました
全文は【こちら】
さてさて、実は4月にその彼から、連絡がありました。
結果は…
「有給、ちゃんと取れました!」とのこと。
良かった良かった。早速、詳しい話を事情聴取させて頂きました。
彼は都内のラーメンチェーン店でバイトしていたわけなのですが、
POSSEに相談した翌日、早速
「バイトでも取れるんすよ。有給取らしてください」と店長に直談判を始めたそうです。
…ところが店長は、「そんなことできないよ。」の一点張り。
しつこく粘っても、動じるそぶりを見せません。
しかし、ここまでは既に「想定内」でした。
打ち合わせ通り、次に彼は店長の上のマネージャーに連絡しました。
「有給取りたいんすけど、法律で決まってるんすよね。
店でダメって言われたんすけど、
ここのチェーンは法律守らないことなんてないっすよね?
もしムリなら、もっと本店の方にも連絡しますけど…」
という戦法です。
それから、マネージャーの返事待ちが続きます。
ちなみに、使用者には一応、
時季変更権という権利があります。
労働者の指定した日が都合が悪い場合、
他の日に有給を与えるという権利です。
ただし、ちゃんといつ頃なら取って大丈夫なのか、
指定しなければいけません。
それに、あまりに不当な理由で、上司が勝手に変更してしまうこともあります。
そもそも、有給自体がうやむやにされてしまうケースも少なくありません。
もちろん、そのときはそのときで対応の仕方はありますので、ご心配なく。
その間は、彼のがんばりどころでした。
いつもどおり働きながら、店長に会うときは強気の態度で通し、
「オレ道端で労働問題のNPO見て、話したんすよ。」
「法律の本も読んだっす。
(注:POSSEで、自治体発行の労働法の無料解説本を差し上げてたんですね。)
もし何だったら、持ってくるっす。」と言い続けました。
そして2週間後、会社から連絡が。
答えは「取って良いです。」とのこと。
「マネージャーで止めろ、って圧力があったんじゃないかと思うんすよ。」というのが彼の分析。
彼自身、仕事を真面目にやっていたし、シフトがもともとたくさん入っていたため、
万が一自分に辞められると困る立場にあったから取れたのかも、と振り返っていました。
店によっては、OKを出しておきながら有給扱いにしないで、
給料が差し引かれていることもありますので、給料日にちゃんと振り込まれているか、
ちょっと注意が必要です。
とまあ、これは一例ですが、相談された方の状況に応じて、POSSEでは適切な手段を考えさせて頂きます。
うちのバイト先はムリそう…なんて言わずに、ぜひぜひ相談しに来てください。
無料であなたをサポートさせていただきます。
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