図書館
すれ違いざまに胸を触ってくる奴や、本棚の下の方にある本を取るふりをしてしゃがみ、スカートの中を覗こうとする奴。
今なら館内中に響き渡る大声を出して、痴漢男の腕を引っ張って受付へ連れて行くのに、、
絶対勝てる子供にしか犯罪を犯さない彼らには守りたいものがいっぱいあったのだろう、
《私たちの金曜日》
高校生の頃
超満員電車の通学では、ほぼ高確率で痴漢にあっていた。
あの頃は[痴漢は犯罪]という意識が薄かったのではないだろうか?
電車の中で遭遇しても、とにかく満員激混みだから身動き不可能だし、ドアが開いても人がごった返しての出入りなものだから、
駅員を捕まえて訴えるなんてこと、まずしようという考えがなかった。
クラスの子も痴漢に遭遇しても、どうこうするという事も無く、笑い話で済ませるような時代だったから、、、。
満員を利用したやり方は、とても巧妙だ。
手はカバンをもっているから塞がれてしまうし、揺れで足と足が動く事を利用して うまい具合に足を取られてしまう。
満員電車自体が激ハードなものだから、朝から疲労感を抱えながら登校したものだ。
あれはあれで、一つの思い出。