久々に映画を観たので。
昔「ここはグリーンウッド」という漫画がありましてね。
その中で登場人物がこの映画の事を話すシーンがありまして、以来ずっと気になってはいたのですが
レンタル屋さんでもなかなか巡り会えなくてねぇ。
もしかしてHuluに入ってるかな?って何気に検索してみたら
あるじゃないのぉ!
早く言ってよー!
1980年の映画です。
郊外の団地に住む3人家族。
1人娘の昌子ちゃんが泥遊びしてる時に指先に古い釘を刺してケガをしてしまいます。
そこから破傷風菌が入りましてね、その闘病の話なんですけど…
入院してからのシーン。
音や光の刺激で発作が起きるので、1人部屋に暗幕を張り、電気も付けず隔離状態に。
両親はつきっきりで看病するのですが
頻繁に起きる発作と、キツイ治療を目にし続けてるうちに両親は憔悴しきって精神病み始め、特にお母ちゃんの病みっぷりがなかなかなのだけど(お母ちゃん役は十朱幸代さんです。)、病み期MAXになったお母ちゃんは錯乱して「もう娘に何もしないでぇ〜!!」って叫びながら先生に包丁向け出すし、お父ちゃんも「娘は死ぬから準備しとけ」みたいな事をお母ちゃんに言い出すしね。
先生は一生懸命頑張ってるのよ。
それで両親の周りの人達もとても親切。お父ちゃんの会社の人かな?治療にお金かかるだろってお金持って来てくれて。
お母ちゃんの母親も、お金持ってきてくれて。
お父ちゃんの母親とお兄さんも駆けつけてきて、昌子ちゃんの看病変わってくれたりね。
周りの人達ホントみんな親切で、そこはとても恵まれてるよね。
病み過ぎてヤバくなったお母ちゃんを、お父ちゃんの友人(?)夫婦が連れて帰って面倒見てくれたり。
ホント良い人ばかり。
能勢先生。キュート。めちゃめちゃ丁寧なお言葉でお話しなさるのですよ。可愛い。
でもですねぇ、昌子ちゃんのねぇ、発作がねぇ、もう見ていてこっわいんですよ!
「イイィイイイ!!」って叫んで舌噛んで血はダラダラ流れるし、海老反りになるしで
子供だから小児科病棟なのはわかるけど、
僅かな音や光の刺激で発作が起きるのにさ
大部屋の隣の部屋ってどういうことよ⁈って言う。
シニアな病棟の端っこの部屋とかの方が余計な音とかの刺激なくていいんじゃないかね?って思う。
これ、刺激与えなかったらこんな酷い思いする事なかったのではないかと…
見ていてツライですよ…。
一時は心臓も止まりましてね、能勢先生めっちゃ頑張ってて。
なんとか一命とりとめて、病室を出た能勢先生の疲れ果てた、けれども安堵したかのような後ろ姿がなんとも…。
ネタバレしちゃうと、昌子ちゃんは助かるのですが
病状が落ち着いてきて、晴れて呼吸器外した昌子ちゃんの第一声が
「チョコパン食べたいの!」
病気になる前はむしろ苦手だったらしいのですが、
「チョコパン食べたいの!チョコパンなの!」
と連発して泣く昌子ちゃんに対し、周りの両親、能勢先生、看護婦さんは皆笑顔という。
泣いてる昌子ちゃんとの対比が良かったです。
ここら辺りのお父ちゃんのセリフが良かったです。
昌子ちゃんの大変さを、自分は何もわかっていなかった。昌子ちゃん1人が病気と闘って打ち勝ったんだ、みたいな感じのセリフでした。
話は戻って
呼吸器外したばかりだから、固形物はまだ食べれないのよ、と能勢先生。
果物のジュースを水で薄めたものなら、少し飲んでも良いですよ、と言われ、ジュースを買いに走るお父さん。
3本も買って(そんなに急に飲めないっすよ)慌てて病室に走って戻ろうとし、勢い余って途中でこけるパパ。
落としたジュースを慌てて拾って
ここで、劇中今まで一度も泣かなかったパパが、泣くんですよ。
ここのシーンはグッときたわぁ。
その後破傷風の血清の副作用で起きる高熱が治まって、めでたく大部屋に移った昌子ちゃん。
両親も久しぶりに2人揃って家に帰り、夜、病院からの電話で昌子ちゃんが大部屋でもちゃんと眠れている事を知って安堵の表情を浮かべます。
安心して布団に横になる両親。
終。
闘病記と言うより完全にホラーでしたけど!発作のシーンがエクソシストかエミリーローズかってくらい強烈でしたけど!
良い映画でした。
ホラー映画慣れてない人にはトラウマになるかもねぇ。
中盤の、呼吸器入れる事になる前の発作のシーンが強烈でした…。
子役の子の演技力よ…。
痛々しい…(;_;)