
昨年7月に全国の喫茶店巡りをしていると言う方が店にやって来た。
私も地方の珈琲店巡りをしているので、お互いが印象に残っている店の話題になった。
話の中でその方が「鹿児島のパラゴンのご主人が引退するらしい」と言うので詳しく話を
聞くことにした。
その方の話では串木野のジャマイカを訪れたときに、居合わせた客からパラゴンのご主人が引退すると言う話を聞いたと言うことだった。
心配になりパラゴンの奥様に電話をしたところ、その話を明確に否定したので安心した。
ところが8月になってパラゴンは休業してしまった。そして8月後半に店を再開した。
今回の鹿児島再訪の目的はパラゴンのご主人にお会いすることだった。
久しぶりにお会いしたご主人は少し痩せたように見えるが元気そうだった。ノアールを飲みながら珈琲やジャズについて語り合った。
パラゴンの珈琲が好きだ。
うまく表現できないのだが、ご主人の作る珈琲には彼の珈琲に対する強い想いが込められているように感じる。
今回はノアールを3杯飲んだ。飲みながら5年前の鹿児島で何軒かの店のご主人と「人がやっているからやると言う情けない人間にだけはなるのは止めよう」と語り合ったことを思い出した。
ご主人は私より上の世代の方だが、歩みを止めることをしない。
地方珈琲店巡りは、5年前のパラゴン訪問から始まった。
今回、鹿児島を、そしてパラゴンを再び訪れることができた。
2018年5月
珈琲パウエル 店主
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