■東洋文庫(平凡社)589、590(1995)
■占術大集成1,2 古代インドの前兆占い
■ヴァラーハミヒラ著
■矢野道雄、杉田瑞枝訳注
●インド占星術史ではおなじみの矢野先生と共同研究者杉田先生になる一書。約300ページが2巻という大部。関心がなかったせいか、発行後27年目にして知った。
「本書は占いだけを目的として書かれたものではない。占いという器の中に当時のあらゆる知識が取り込まれている。したがって百科全書的な色合いが濃く、六世紀のインド文化を知るうえで貴重な材料を提供している。」「・・宮廷占星術師のマニュアルである。・・・数理的な天文学については『五天文学書綱要』という書物を別に著している」ということであるから、何となくプトレマイオスのテトラビブロスに似ていて、アルマゲストとの関係とも似ている。
手にとってはみたものの、読む機会はいつになるか・・・
(福島、2022.3.1.)