見出し画像

自動車整備士の日常

エンジン不調修理

エンジン不調の修理依頼が入ってきました。
「エンジンがかからない」とか「エンジンの調子が悪いなど」乗用車、トラック問わず修理してます。もちろんオイル漏れもです(笑)。

今回の修理は、「エンジンが震えて車体振動があり、加速が悪い」との事でした。ちなみに車は、H15式、マツダデミオ、DY3W、ZJです。
走行距離は、31.700㎞。従業員さんの知人の車両です。

確かに、エンジンかけると車体に振動があり、エンジンも震えてます。
エンジンチェックランプも点灯したので、まず、自動車用診断機にて点検。
PCM自己診断は、イグニッションコイルD1次/2次回路故障、判定。
さっそく初歩的に点検。エンジンかけっぱなしで、

1番コイルを浮かしてみます。エンジンがもっと調子悪くなるという事は、違いそうです。★最悪、漏電してる事も有るので真似をしないように★


2番コイルを浮かしてみます。また、調子悪くなりました。これも違いそうです。★真似しないように★


3番コイルを浮かしてみます。また、調子悪くなりました。これも違いそうです。★真似しないように★



最後に、4番コイルを浮かしてみます。変化無し。と言う事は、4番シリンダーに異常が有るという事になります。★真似しないように★
よりによって一番奥。(あ~)

スパークプラグかIGコイルまたは、インジェクション、シリンダー内に異常。その他原因はたくさん有ります。その中で効率よく判定しなければなりません。無鉄砲に作業すると、お金も時間もかかりますからね。

まず、物理的に考えてテスト用IGコイルを使用し、4番シリンダーIGコイルと交換。エンジンをかけて不調を点検。アクセルを踏んだ時の吹け上がり、レスポンス。エンジンが落ち着いて回ってます。お客さんに言っていた不調が無くなってました。

色々な故障原因を考えながら、「これだな」。


点検結果を説明しIGコイル4本交換の了解をいただきました。





それと、一度もスパークプラグを交換されてなかったので、プラグの交換も進めた所こちらも了解いただきました。
各部取り付けて終了です。

「IGコイルダメな所だけ(1本)交換でいいのでは?」と思うかも知れませんが、4本同じように使用してるので、故障の原因を減らすためにも全部交換の方が安心して車に乗れますよね。

今回のエンジン不調は、比較的早く修理ができましたが、故障原因は無数にあるので、時間の約束はなるべくできません。

オイル漏れの場合はおおよそ分かりますが(笑)。


     また、よろしくお願いします。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る