【予約投稿】
昨日の更新とこの更新と、タイミングが
いつもと変わってしまって、ごめんなさい。
もう既に忘れたであろう頃に、続きです。
前置き。
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前々回及び、前回ほどの衝撃発言と暗い
話題はそんなに含んでないと思いますが、
やっぱり犬ネタから脱線してます。
すみません、今回かなりの長文です。
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前々回、カメラと思い出。第1章 と、
前回、カメラと思い出。第2章 の続きです。
約1,000万近くの借金を抱えて
その後、どうなった?
勿論、自己破産。
って、んな訳きゃない!!
どーしても、それだけはしたくなかった。
最終的には5年でキレイさっぱり
全額完済してやりました。
どんなもんだっ!!
女だからって、ナメんな。
って感じです。・・・フンッ。
と、衷心から言えればカッコイイの
だけど実際は違う。
言葉で言うのは簡単でも完済に
要した努力は、『並』じゃない。
流した涙の数もハンパじゃない。
完済までの5年間、ずっとこの生活を
続けてきた訳じゃないけど、朝の9時から
働いて、仕事かけもちして全ての仕事が
終わるのは深夜2時過ぎだったり。
通勤時間を考慮すれば、自由になる
一日の自分の時間は6時間にも満たない。
時間が深夜になればなるほどに
自然と目に涙が滲む。
自分の境遇が悲しくてじゃなく、
ただ純粋に、睡眠時間を削った分
体の痛みがハンパじゃなくて自然と
目から涙が零れ落ちる。
いくら若くたって、体力が持たない。
そんなドン底の状況の中で
出会ったのがHさんでした。
頭はいい。
紳士的な立ち居振る舞いや作法の
綺麗さから、育ちの良さだけは感じ取れる。
世田谷出身のお坊ちゃま。らしい。
・・・まぁ、んな事は知ったこっちゃないけど。
けど、いい意味でバカ。
救いようのないアフォな人です。
自分が借金を抱えてる事なんか
全く話すつもりはなかった。
実はかけもちで仕事してる事も
隠してました。
でも、
出会って間もなくの頃に、ある日
Hさんが発した「ダイジョブか?」の
ひとことに、あたしがなけなしの意地で
張っていた虚勢のガードが一瞬にして
崩壊した時がありました。
心が、いつ崩壊してもおかしくない
ようなギリギリの状況だったのかも
知れないけど・・・。
決壊寸前のダムみたいな。
この人に、自分が借金を
抱えてる事を打ち明けてしまった時
実は心底後悔した自分がいました。
でも、借金を抱えてる事を話したからと
言って、何ひとつ態度を変えなかった。
翌日からあたしを同情の眼差しで
見るわけでもなく。
接し方を変えてくるわけでもなく。
何も変わらない。
翌日、会社に行ったら、もうあたしの借金話しが
社内で広まっていて、職場の皆が冷やかな目で
あたしを見るんじゃないかと恐怖に怯えていたのに。
会社に行っても、誰もあたしの
秘密なんか知らなかった。それから先も、ずっと。
むしろ、この人は出会って間もない
まだよく知りもしない、あたしを救おうと
必死に考えてました。
「どーしたら金作れるの?」とか、
「俺はオマエに何してあげればいい?」とか、
「俺どーすればいいの?」とか
「消費者金融とか行って、金作って
くればなんとかなる?」とか、
そんなしょーもない質問を
真剣に、あたしにぶつけてくるけど・・・。
それが、嘘っぱちのその場しのぎの
適当な慰めじゃなく、この人ちゃんと
考えてるんだって事だけは、バシバシ
伝わってきたけど、ぶっちゃけ・・・
「あんたバッカじゃないの」
「なんで本気で金作ろうとしてんだよ」
「どーしたらいいかとか、金作る方法なんて
そんなのこっちが知りたいっつーんだよ」
って、あたしは心の中でそう思ってました。
でもね、答えは簡単だよ。
何もしてくれなくていいんだよ。
そんなこと、望んでないんだよ。
でも、それだけじゃない。
あたしが入社した後すぐに、あたしの
経歴詐称に気がついたくせに、一度も
それを、あたしに問いただす事はなかった。
直接的にも、間接的にも。
ただの一言も。
何も言わず、ただ黙って見守ってました。
業務に支障をきたすような、
大嘘ぶっこいてやったのに。
あたしは、平気な顔してHさんを騙したのに。
なんで、何も言わずにいられるの。
自分を騙したあたしの為に、なんで
お金を工面しようとしてるの。
なんで、あたしを責めないの。
サッパリ意味が分からなかったけど
それでも、そんな優しさに沢山救われました。
誰かにお金を工面してもらおうとか
そんな気はサラサラなかったけど、
その気持ちだけでもう十分だったよ。
互いに年齢が近かったせいとか、
あたしの常識に欠けるフランクすぎる
接し方のせいで上司と部下と言うより
感覚的には、なんでも話せる友達。
っていう表現のほうが近いかな。
ふつーなら、部下がそんな接し方
してきたら、怒るだろうに・・・
この人は、
「オマエといる時、どっちが上だとか
下だとか考えたことねーもん」
「俺が気にしてないんだから、別に
いんじゃね?」だって。
嘘ついて自分を騙した相手に向かって
笑顔で、「俺ら、仲間じゃん!!」って言う人です。
そんな純粋に真っすぐな思い
拒否れる訳ないじゃん。
もう誰も信じないって心に誓って
たのに、心底信じちゃうじゃん。
だからいつの間にか、自然と何でも
話せる友達のような関係になってました。
何の因果か、出会いから数年後に
Hさんもあたしと同じく付き合って
いた人に裏切られ借金背負うという
悲惨な運命になってたけど。ケタは全然違うけど。
でも、似たような運命を負ったからと言って、
心の傷を舐め合うような悲しさを共有する
仲間じゃなく、楽しい事や嬉しい事を分かち
合う仲間でした。
一番大きく共有した喜びは、たぶん2人とも同じ。
出会いからしばらくして、私達はある会社へ転職し
ゼロからひとつの支店を作りあげました。
業界最大手と言われた会社から、無名の設立
間もない会社への転職。
取引先もなければ、当然売上もない。
売上が確保できなければ、社員を
雇って給料を払う事もできない。
十分な人材だって揃ってない。
社員をあちこちに転勤させるのが日常茶飯事な
業種ですから、社宅の手配、引越の手配なんて
ものは常に発生する。でも、業者のパイプがない。
こっちの融通聞いてくれる業者を
探すのだって一筋縄じゃいかない。
何をとっても、どーしていいのかが
分からない。何もかもが未完成の白紙。
20代半ばを過ぎたばかりの2人。
会社の中で、最初っから一目置かれる
はずなんてありません。
その会社で働く40、50歳ぐらいの
オッサン連中から、チンピラ責任者(Hさんのこと)が
いるとこだの、若僧だのと呼ばれました。
何かをしようと上に申請したって、
「力もない支店がほざくな」的な感じ。
その会社の中での、
功績&実績がないのですから、当然ですが
結果出すって言ってんだから、やらせろ!
の意見が通る訳もなく。
でも支店立ちあげから2年が経過しようと
する時には完全に軌道に乗ってました。
(私達2人除き)スタート時はゼロだった
社員数は、最大時で70名近くを誇り、
売上も収益も順調に右肩上がりに
伸びを見せ、全国の支店の中でも一目
置かれる支店へと急成長を遂げました。
私達と一緒に働いてくれた社員さん達は
私達より年上の社員さんが多かったな。
・・・にも関わらず、若輩者が
たくさんの社員さんから信頼を得られた事、
支店を軌道に乗せ成長させられた事、
一つの歴史を作るということができた事。
これは共に得たかけがえのない
財産であり、共有した大きな喜びです。
最初は若さ故、バカにされ悔し涙を
のんだ分、喜びは一入だったよね。
あたしは、借金を返済しながら一緒に
働いていたから、辛い気持ちもあったけど
そんなの忘れてしまうくらい楽しかったよ。
あたしを評価し必要としてくれた人がいた事、
そして、あたしを信頼して仕事を一任してくれた事は、
失っていた自信になり、もう一度強く前を向く事への
何よりの糧となった事は言うまでもありません。
面と向かって励ましの言葉を言われたり
言ったりした事なんてなかったけど、互いの
存在に互いに励まされていたように思います。
時に上司と部下であり。
時に友達であり。
時に友達より大切な存在であり。
関係的にはひと言で枠にハマらない
相手だけど、今も大切な仲間です。
紆余曲折色々な事があったけど、
互いが互いを強く信じる気持ちが
あたしにとっての一番の財産。
面と向かうと、互いに憎まれ口ばっか
叩いちゃうし、気恥ずかしくて言えない
けど、ありがとう。
読んでる人からは、『長いっ!!』と、クレーム
きそうだけど予想を裏切って、まだ続きます。
途中経過の状態なので、コメ欄は閉じてます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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無理矢理詰め込んだから、かなりの長文及び乱筆と
なりましたこと、お詫び申し上げます。
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