PRESSMAN GOGO

オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

全日本トライアル2015 第1戦関東大会

2015-03-10 00:06:56 | 日々の事
4人もの新規スーパークラス昇格者。

 ※#15吉良祐哉選手


 #14砂田真彦選手


 #13佐藤優樹選手


 #12藤原慎也選手

スーパークラスに世界のほぼ全車種が揃ったマシン。

 ※吉良選手が乗るガスガス


 ※加賀国光選手はシェルコにチェンジ


 ※ダウンフレームがガソリンタンクという、藤原選手のオッサ


 ※ホンダRTLは小川友幸選手、柴田暁選手、斎藤晶夫選手、佐藤優樹選手、砂田真彦選手


 ※ベータは小川毅士選手、田中善弘選手、野本佳章選手、成田亮選手


 今年もヤマハ4ストに乗る黒山健一選手


 今まさに音叉マークのステッカーがタンクに貼られる→だるまに目を入れて、スコルパからヤマハに変わる瞬間の野崎史高選手の2ストマシン。

様々な面からもとても華やかになった2015年の全日本トライアル スーパークラス。
その最初の闘いが3月8日、冷たい雨の降る真壁トライアルランドで開催されました。

上記の通り見所は沢山の闘いですが、注目はやはりチャンピオン争奪戦。
3連覇を狙う小川友幸選手は土曜日の下見を終えた後「オールクリーンも可能なセクションです」と語ります。

しかしスタートしてみると、あれ?と思うような足着きをいくつもしてしまいます。




2年連続2位、2014年はあやうく3位にも落ちかけてしまった黒山健一選手。

でも昨年後半から強さを取り戻しつつあることは本人も自覚していて、オフの間も充実した練習ができたよう。
「今年はまた是非チャンピオンを奪還しなければなりません。出来れば全勝で」と言うほどの自信にあふれたスタートです。
ちょいちょい足を着く友幸選手に対して、黒山選手はその言葉通りクリーンを重ねます。

もしかしてかつてヤマハに乗り換えた直後の2006年開幕戦真壁のように、オールクリーンを達成?



しかし第7セクションではついに足着き。
そこでもたついてしまい結局タイムオーバーで5点をとってしまいます。
でもそのあとは第8で3点をとっただけで合計8点。
5点こそなかったもののちょこちょこ足を着いてしまった友幸選手の13点に対し、減点8のトップで折り返します。


2ラップ目前半も1位を守る黒山選手は、その後友幸選手の前を走ることが多くなってきます。
友幸選手のアシスタント、田中裕大さんによると「プレッシャーを感じているんでしょうね」とのこと。


それが出てしまったのか、1ラップ目クリーンの第6で今日2つ目の5点。

「ウダーッ」とスペイン語で悔しがる黒山選手ですが、まだ2位を2点リード。
差を広げるべく、1ラップ目3点だった第8ではなんとしてもクリーンを狙います。
しかしそれが裏目にでて再び3点。

友幸選手はここを落ち着いてクリーンしたので、これでついに黒山選手は同点に追いつかれてしまいました。

ところが友幸選手は第9、第10でもまたまたちょい足の1点を着いてしまいます。


この結果2ラップが終わって黒山選手は単独トップを奪い返し、減点16。友幸選手は減点18。
残るスペシャルセクションは2つともかなりハードな設定で、まだまだゲームがひっくり返る可能性を残します。
そのSS第1を黒山選手はクリーン。最後を走る友幸選手もクリーン。

勝負の決まるSSの第2。真壁名物の超絶ヒルクライムですが、黒山選手はここもクリーンしてついに友幸選手を振り切りました。

黒山選手に逃げ切られたため闘志を失ってしまった友幸選手は、最後で今日はじめての5点。


長い長いスランプに陥ってから、黒山選手が開幕戦で勝ったのは2011年以来。でもこの年は震災のため関東大会は中止だったので、真壁での優勝は2012年以来となり大喜びです。


3位争い以下も様々なドラマがあったのですが、それは劇的なトップ争いと併せてDVDで詳しくお伝えいたします。


優勝 黒山健一 減点16 c18
2位 小川友幸 23 c9
3位 野崎史高 39 c12
4位 小川毅士 42 c10
5位 柴田暁 48 c9
6位 田中善弘 60 c7
7位 成田亮 67 c2
8位 斎藤晶夫 76 c2
9位 野本佳章 77 c1
10位 砂田真彦 92 c1
11位 吉良祐哉 92 c1
12位 藤原慎也 93 c2
13位 加賀国光 96 c1
14位 佐藤優樹 105 c1

ところでIAチャンピオンで、晴れてスーパークラスに昇格した藤原慎也選手。

目指すのは「カッコいい走り」とのことで、トライアルを広めるべくスペシャルポスターの販売などもしています。
他にもバラエティTVに出演するなど他の選手とはちょっと違ったカラーを持っているよう。
ぱわあくらふとのライダーは過去にも独特の色を持つ選手が何人かいましたが、藤原選手は今回のインタビューでもマシンの特性などとても丁寧に教えてくれて、バラエティ出演時と同じくなかなかのマイルドヤンキー。


わたくし、彼を初めて見た時から「えーと、誰かに似ているなあ」と思って気になっていのですが、ようやくその「誰か」が分かりました。
それはTVに出ている(出ていた?)この人です。












藤原選手は絶対一発屋にならないよう、頑張ってほしいものです!

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2 コメント

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Unknown (うが)
2015-03-10 07:04:46
> 真壁での優勝は2010年以来5年ぶり

2012
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Unknown (うがが)
2015-03-10 12:02:30
>黒山選手が開幕戦で勝ったのは2011年以来。
>でもこの年は震災のため関東大会は中止だったので、
>真壁での優勝は2012年以来となり大喜びです

2012年の真壁も開幕戦だったような
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