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やはりこの季節は…。

2023-12-17 22:02:14 | メンバーのつぶやき

先週の記事では、“定席”「じざい寄席」のことを紹介させていただきました。約5年もの長い間でしたので、ご来場くださるお客さまに楽しんでいただけるように少し企画を取り入れる工夫もしました。いろいろやりましたが何と大胆なことに三題噺にも取り組みました。開演時にお客様にお題をいただいて1~2人語り終わったあとにチャレンジャーが登場して披露するというほんまもんの即興でした。素人には正直「ひじょうに厳しい~!」挑戦で、高座に上がる直前までヒア汗だくだくで、中には青白い顔をして苦しそうに思案しているメンバーもいました。試練そのもの、しかし今思えば貴重な経験のひとつでありました。

さて、三題噺の本家本元といえば三遊亭円朝、中でも名作と言われているのが「芝浜」です。今年も12月中旬になりようやく(?)冬らしく冷え込んできて、「芝浜」を聴くのに良い季節になってきました。といいますか、やはりこの時期、聴きたいですよね「芝浜」。

皆様ご存じのとおり磨き抜かれて完成された噺ですが、いろいろな落語家の方々がそれぞれ工夫を凝らして演出などを変えているようで、そこがまた興味深いところです。以前私どもが柳家権太楼師匠をお招きした際に、師匠から芝浜について「夢でなかったことを聞かされたときに亭主が怒って奥さんを叩く演出とそうはしない演出がある」とお聞きしました。サゲ前の見せ場(聴かせ場?)ですので、ここのやり様で噺の印象や味わいが随分変わるのだと思います。

年の瀬に聴きたい冬の噺はほかにもいろいろありますし、お好みは様々だと思いますが、しんみりじゅわーと伝わってくる「芝浜」はやはり絶品だと感じるのであります。

※写真:こちらは、やはりとても有名な桂浜(高知県)です。



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