奈良を訪れる観光客が秋の訪れとともに回復しているという。
8日に天皇、皇后がご出席され平城京跡で「平城遷都1300年記念祝典」が開かれた。
この平城宮跡への入場者は期間中の予想入場者数250万人を9月28日に突破、300万人越えも確実な勢い。
これは広い会場を原則無料で散策できる自由度の高さ、ゆるキャラ人気や歴史、仏像への関心の高まりなどの相乗効果とみられている。
県の1~6月のまとめで、メーン会場を含む1300年祭関連行事を訪れた人は延べ930万人で、半年で年間予想の7割を超えた。
県内の1~6月の宿泊者数は前年比30%増、奈良市のホテルの平均客室稼働率も昨年の1~3割増しといい、経済効果も生みだしている。
昔は修学旅行生が奈良の旅館に泊まり街を歩き回っていた姿をよく見かけた、その後年々観光客が減り続けていたのだが、この1300年祭は久々の大ヒットイベントとなった。
頭から角を出した「せんとくん」も当初はブーイングがひどかったが、なぜか今では落ち着いていて、変に憎めないキャラクターとなって人気がある。
ブーイングが起こった時にはそのブーイングを利用した「せんとくん」反対者が別のキャラクターを作りいきまいた。どこかのお寺の僧侶たちも反対ののろしを上げていたのではなかったか。
今その人たちはどうしている?
流れとともに流れていく奈良県民の情けない特性なのだろうか。
過去のことはいいとして、これから奈良県はどうする。ただ今のヒットしたイベントにうまく乗って、今さえ儲かったらいいのだと、今までと同様、流れて行くのかえ?
それじゃイソップ物語に出てくる「たまたまウサギが木の根っこに当たって、やすやすと狩猟することが出来たのに味を占め、木の根っこのそばで次のウサギが根っこに当たるのを待っている怠け者」と同じになっちゃいますね。
これからが奈良県民の踏ん張り、知恵の見せ所ということではないだろうか。5年先に結果を見よう。
最後に他県から奈良に転勤してきたサラリーマンへのインタビューをテレビでみた。
「休みのときは県内を歩き回るのだが、こんな魅力いっぱいの地はそうないよ、でも奈良県民はおとなしいのかな、欲が無いのかな、もっと売り込んだらいいのに」でした。