「惜しかった」、「がんばった」はいつも言うようにセルジオ越後さん(私が愛するサッカー解説者)のことばで言えば「どこのチームもがんばっているんだ」「惜しかったでも負けには違いない、勝たねば」となるだろう。
それは分かった上で本当によくがんばり、惜しい試合だった、と私も思う。
ある解説者が言っていたようにPKはじゃんけんと同じ、運も手伝うもの。失敗した選手を責められない、仲間もみんなそう思っていて彼を責めなかった。セルジオ越後さんも今回は同じ思いになってくれるだろう。
日本という国は本当にいい国、国民だ。今回のサッカー、オリンピックでの野球、フィギュアスケート、
バレーボール、柔道 等々 沢山のスポーツにおいて世界で活躍するもの(人)がある。時には非常に期待されて、優勝を狙える!、なんて字が躍ることもある。
ところがオリンピックでどこかの国のように必ず金メダルを20個、30個と取り、それが普通になってしまっている国ではないのが日本。
必死になって戦い、もがいてやっと上位に入賞することが出来た。時には思いがけず優勝というおまけがつくこともある。しかし初めから絶対だめということでもない。これが日本。
こんな風に必死にもがく姿が、感動を与え、見ている人に満足感を与える。これがいいのである。
いつも勝つので安心、いつもメダル50個取るので、慣れてしまった、これではこの日本の感動は味わえないだろう。
今回のパラグアイ戦、世界の予想はパラグアイの圧勝と見ていただろう。試合が終わってパラグアイが勝ち、テレビでパラグアイでの街の状況を映していた。その映像は日本と同じく、試合中は真剣に、心配そうに、PK戦の時は祈る女性の姿も見られた。そして勝利の瞬間、街中が爆発したように歓喜に包まれていた。その姿は決して日本を見下ろしたり、侮っていた様子ではなかった。
日本のサッカーチームが、世界でその実力を認められたチームであったことに満足したひと時でした。