こんにちは。
リーゼント・学ラン歴 21年目(2022年現在)リーゼント矢板(やいた)です。
リーゼント・学ラン歴 21年目(2022年現在)リーゼント矢板(やいた)です。
この夏、遂に私の『リーゼント・学ラン』歴も、21年目となりましたゆえ、リーゼントに纏わる思い出話をつらつらと書いて来ました。
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そしてせっかくなので、この機会に『リーゼント』というものについての定義というか、私の考えをここに書き留めておこうかと思います。
まず皆さんに見て頂きたいのが、こちらの画像です。
皆さん、ツイッターなどのSNSやネットの記事で、この様な画像を見た事がある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
リーゼントと言われ、まず第一にイメージするこの前頭部の部分。
しかし、実はこの部分は違う名称であった!
そして、サイドの部分が実はリーゼントであった!
という、今までのイメージを覆されたショッキングな内容!
図解により直感的に印象に残る手口。
そしてこの意外性・驚きを共感したいという気持ちを煽られた多くの人々により、瞬く間にネットに広がっていき、今ではプロの美容師もテンプレートのようにブログでこの内容を紹介している人もいました。
しかし、
私はこの画像と説明に対して警鐘を鳴らしたい!
この言い回しは極端で誤解を招き、少々乱暴である!と。
では、この説明が間違っているのか?
と問われれば、50点というところである。必ずしも間違っているとは言えない分、見る人が『勘違いするな』『誤解を招いてしまうな』と余計にモヤモヤするのである。
では、なぜモヤっているのか?どこが誤解を招きやすいのか?を解説していこう!
リーゼントの始まり
まずリーゼントがどの様にして生まれたのかについて説明しよう。
不良やヤンキーのヘアスタイルという印象のリーゼントヘアーであるが、そもそもはイギリスの紳士のヘアースタイルだったのである。
時は1930年代。ロンドンの床屋で生まれたと言われている。
紳士のヘアースタイルというと、
【紳士】=ピシッと整えられた横分けスタイル
の印象がおありではなかろうか?
紳士のヘアスタイルとして定番であった、それまでの横分けにした髪を下に降ろすのではなく、分けたサイドの髪を後ろへ流すスタイルをリーゼントスタイルと呼ぶ様になったのである。
※「リーゼント」という呼び方はこのヘアスタイルが生み出す髪の毛の曲線が、ロンドンのRsgent St.(リーゼントストリート)のカーブに似ている所からきているという。
ここで図に戻ってみよう。
前述の通り『リーゼントはこの(サイドの)部分』と言い切るより、
リーゼントとは、『元々、横分けした髪をサイドからバックへ流すスタイルがリーゼントの始まり』というのが正しい説明である。
モヤっているポイントはココだけではない!
前頭部の『ポンパドール』という記述についてである。
ポンパドール
この髪型の由来はフランスのルイ15世の、ポンパドール夫人の名前から来ているとされている。
※ついでに言うと、ポンパドール夫人自身は、現在「ポンパドール」と認識されているヘアスタイルは『していなかった』らしい。いわゆる前髪を盛り上げ、高さを出した髪型は、ポンパドール夫人が生きた時代には、一度廃れて流行っておらず、巻き髪をオールバックの様に後ろに流した髪型をしていたという。いわゆる一般的なイメージに近い『ポンパドールスタイル』が最も盛んでボリューム的にも盛り上がっていたのは、その後のマリーアントワネットの時代である。
ポンパドール夫人
マリーアントワネット
『ポンパドール』と『リーゼント』これらはそれぞれ『ヘアースタイルの名称』である。その両者が一つの髪型に存在しているのは不自然ではないか?
「もみあげ」という髪型はない。
「襟足」という髪型もない。
「生え際」という髪型もない。
何故ならこれらは『髪型』ではなく、頭髪の『パーツ(部分)』を表す名称だからである。
では『リーゼント』は?
『ポンパドール』は?
そう『髪型』である。頭髪の『パーツ』ではない。
よって、「ここはリーゼント。ここはポンパドール。」とふたつのヘアースタイル(髪型)がひとつの髪型の中に内在しているのはおかしいのである。
呼び名を変え、パーツの様に扱うのは両者のヘアスタイルに失礼だしナンセンスである。
さらにわかりやすく、皆さんの感性に訴えかけるとしよう。
仮に、前頭部のボリュームなある部分を「ポンパドール」。
サイドからバックを「リーゼント」とした場合、あなたは次の画像を見て、
どちらがリーゼントだと思うであろうか?
左側は、
まさにサイドをビッタリ撫で付け、後ろに流しているが、頭頂部がハゲあがっている。
かたや、
右側は
「リーゼント」とされているサイドの部分は刈り上げており、前頭部の「ポンパドール」と呼ばれる部分は立派なボリュームを蓄えている。
果たしてこの画像を見て、サイドを後ろへ撫で付けた左側の髪型を「リーゼント」と言われて、あなたは、本当に納得出来るのだろうか?
確かにリーゼントの起源は、横分けのサイドの髪を後ろに流すスタイルが『始まり』ではあった。が、ひとつの髪型にふたつのヘアスタイルの名前が存在しているのはナンセンスであり、トータルでひとつのヘアスタイルなのである。
横分けを後ろに持っていくと、どうしても前髪部分は少し立ち上がった形でセットされてしまうし、ボリュームを抑えてペッタリ撫で付けるよりも、多少前髪を立ち上がらせた方がセットとして自然であるし、髪型としても美しい。
その前髪が様々な時代と歴史を経て、現在ボリュームを増してきたのである。
よって、
前頭部もサイドも全て含めて『リーゼントヘアー』
と呼ぶべきなのである。
なんとなく私が主張したいことは理解していただけただろうか?
今後は、この様な画像を見たり、ワケ知り顔で「リーゼントって実は……」なんて語られそうになったら、言ってやろう。
「それは100%正しい答えではないね!」と。
では次回は、
元々イギリス紳士のヘアスタイルだったモノが、今は何故不良のヘアスタイルという印象になってしまったのか?
についてご説明するとしよう。
今回語った内容は、私が過去に参加したイベントでも解説をしています。
よろしければ、こちらの動画も合わせてご覧になって下さい。
続く
⚡️夜露死苦⚡️
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なったしまった→なってしまった
訂正&読み直した上で加筆させていただきました。
また、僕自身も訂正箇所を見つけました!
誤:なって語られそうになったら、
正:なんて語られそうになったら、
引き続きブログをお楽しみ下さい。