私は仕事柄、高齢者と接することが多いです。今は、子供等がいても、近くとはいえ、離れて住んでいる人がおおく、高齢者の独り暮らしは結構、多い。
よく、高齢者に説明をするときに、きちんと説明内容が理解してもらえてなかったことが、あとからわかることがある。その時の言い訳で、きちんと説明したし、頷いていたのに、ということを言う人がいるが、これは高齢者のことを理解していないと思う。
高齢者の多数は、自分がもたもたしたり、記憶力、理解力、体力が落ちているため、世間に迷惑をかけていると言う自覚がある。従って、理解してなくても返事をするし、お金を払うときもまごまごしないように、出来るだけお札で払う。
そこから考えると、高齢者に気を使わせない気配りが必要だと思うのですね。時間がかかってもよいよ、今、理解できないなら分かりやすく言葉で記載しておくので後から読んでねとか、目の前で具体的にやってみるとか、そういうことまで考えている医療従事者は案外少ないなと思うのです。
そのくせに「かかりつけ」だのを偉そうに叫ぶ人の多いこと…。
今回の豪雨とかでもテレビで的確な情報が出てたとか言いますが、その危険性は理解できても、具体的な行動をどうすれば良いのかがわからないことが多いのです。具体の行動をすることのハードルも高いのです。誰かが一緒に行動したり、横でアドバイスをしないとダメなのです。
テレビで慌てたような口調で避難してくださいを連呼しても慌てるだけで結局は縮こまる人も多いのです。バカのひとつ覚えのように大声で連呼するのではなく、分かりやすく、ゆっくり、具体的な行動を説明しないとダメなのです。
あくまでも個人的な意見ですがね。