人はひとりで生まれて
ひとりで死んで行くと言う
けれど
あとを任せる人がいないと言うのは
なんと寂しいことだろう
頑張ればいつか報われるなんて
遠い時代の幻想か
思い半ばでも人生は終わる
必要なものを揃えていたはずなのに
全てが不要なものとなる日がやってくる
物欲のなんと儚いことか
子供の頃に思い描いたことは
思いがけないことで実現したけど
だからどうだと言うのだろう
犠牲にしてきたことの大きさと
迷惑をかけてきたことの大きさに
押しつぶされそうになる
けれど
自分を欺き
押し殺したままでは
生きることは出来なかった
明るい未来はもう来ないとすれば
何に向かって歩こうか
孤独に幕を下ろす
その日まで