ブナの中庭で

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核燃料サイクルは難しい‥

2009年12月19日 | エネルギー
九州電力が玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)で、使用済み核燃料を再利用する「プルサーマル発電」を開始しました。

 プルサーマル発電ではMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物)を使用します。
通常の原発でウラン燃料を使用した際に生じるプルトニウムを取り出し、再びウラン等と混合して作られるのがMOX燃料。MOXを使えばウラン資源を1~2割節約できるとのことです。

一方、使用済み核燃料の再加工とMOX化は国内では出来ず、現在フランスに委託し輸入しています。
なぜか 
それは、MOX燃料工場の建設はもちろん、その前段階である使用済み核燃料の再処理工場も、国内で稼動していないからです
どちらも日本原燃が青森県六ヶ所村で計画を進めていますが、高レベル放射性廃棄物の処理技術がクリアーできず、計画は前に進んでいません。

日本各地にある原発から出される使用済み核燃料は、六ヶ所村へ運ばれ、水をはった深いプールに移されて保管されており、どんどん溜まっています。
国内での核燃料サイクルの完成は非常に困難な道‥‥。

また高レベル放射性廃棄物の最終処分場(つまり最後の捨て場)についても、
場所の選定どころか候補地リストすらできていません。

しかしそういう私も、原発の電気を今日も使っています‥‥。
本当に考えれば考えるほど、原発は深刻な問題をはらんでいますねぇ


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