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バーチャルウォーター

2009年04月08日 | 環境問題
日本は食料を多く海外に依存しています。このことは、食料生産に必要な水資源も海外に依存しているということになります。

Virtual Water(仮想水)とは、食料生産のために必要な水を検証し定量化した指標で、ロンドン大学のAllan教授が提唱しました。

例をあげてみましょう。
小麦1kgの生産には2トンの水が必要です。また牛肉1kgなら飼料となる穀物生産の過程で必要な水を合計すれば、なんと21トンの水が使われています。

日本はこのバーチャルウォーターの輸入量は年間640億トン(640億㎥)と世界一です
内訳ではトウモロコシ(23%)、牛肉(22%)、大豆(20%)、小麦(15%)、豚肉(6%)、米(4%)の順。(出典:Oki and Kanae, 2004)

21世紀は水資源が逼迫し、水を巡っての争奪が起こり、紛争に発展するのではと懸念する専門家が増えています
安全保障の点でも、海外に食料を依存している日本の現状を、できるだけ早く改善することが重要ですね。

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