ブナの中庭で

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「生物と無生物のあいだ」(福岡伸一著)

2009年01月16日 | いろいろな本
先日の三連休はあまり天気も良くなかったので、リハビリスキーに行った以外は家にこもって読書三昧でした~ 実にシアワセな時間!
読んだ本のうち最も面白かった1冊を紹介します。

「生物と無生物のあいだ」(福岡伸一著、講談社現代新書、740円)

2007年5月に発行されたので、既に読まれた方も多いのでは。
著者の福岡氏は京都大学やハーバード大学で学び、現在は青山学院大学教授、専門は分子生物学です。
内容はDNAやタンパク質、膜の構造などといった分子レベルでの生物学なのですが、達者な文章、まるでミステリーのよう。一つひとつ謎が解き明かされていくスリリングさに満ちています。

(写真はDNAについて図解した別の生物学の本です)

なかでも面白かったのは「第6章:ダークサイド・オブ・DNA」です。ワトソン&クリック博士らはDNAの構造を解明する過程で大いに悩み壁に当たります。そんな折にワトソンは、女性科学者フランクリンが撮影したDNAのX線回折写真を偶然にも盗み見てしまい、DNAが二重らせん構造であることをひらめくのです。
その後、ワトソン、クリック、そしてウィルキンズ(フランクリンの指導教官だった、そして彼が写真をみせた)はノーベル賞を受賞。
一方フランクリンは認められることなく若くしてガンで死去してしまいます(一説によるとX線の被爆が原因)。

自分が高校の生物の授業ではじめてDNAを学んだとき、深く感激したことを覚えています。英雄のようなワトソン&クリックの影には、ドロドロとした功名心が渦巻く闘いがあったとは‥‥。

他の章も全て文句なしに面白い、オススメの一冊

2 コメント

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コメントありがとう (Repu)
2009-01-15 21:27:47
ほんとに、面白いよね。
福岡さんの他の本も読んでみたくなります。

こちら北陸は連日天気悪く雪が続いていますが、これはこれでよし。完全に読書モードに入っております。
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同じく (まり)
2009-01-15 20:57:24
私もお正月の帰省時に、これを読んでいました。
すっごく面白いよね。
研究者になってみたいとまで思ったもん、ドロドロしていても。
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