Elbrusエルブルース山（２）ロシアで探し物編

【探し物１】
成田を出発しモスクワ到着。予約してある空港近くの安ホテルに向かうべくタクシーに乗りました。
ホテルの名前と住所を示すと、運転手は分かった顔をして走り出したまではよかったのですが、10分程経過したころから車は迷い始めます。
同じところをグルグル、グルグル‥。しかし料金をとろうとしてわざと走っている様子ではなく、本当に迷っている様子。

運転手がロシア語で訪ねてきますが、私は「？？？」（ロシア語全くできず）
私（英語で）「どうしたの？」
運転手「？？？」（ロシア語の答え）

お互い全くお手上げ状態。「‥‥」


グルグル探し回り、最後にそれらしいものをようやく発見。
大きな車修理工場の奥に建つ建物がホテルでした。工場の続き建物、わからないはずであることよ～。（タメ息）

【探し物２】
翌日、モスクワからカフカス山脈のMineralnie Vodyミネラルニィボディ空港まで飛び、ここでガイドと合流することになっています。
「いったい、はたして本当に来てる？」

ドキドキしながら人ごみをかき分けて探しましたが、いない‥‥。
「やっぱりロシアのエージェントにだまされたかっ!?　」

散々探し回ったあげく、『Pilgrim Tours』という小さなボードを手にずっと離れたところに立つスリムな金髪の青年（のちに29歳と知る）を発見しました。

私はこれまで出会った登山ガイドは、それなりの年齢でがっちりした体格の方（たとえば友人のノルベルトさん）。
そのイメージで探していました。
一方ガイド氏は私のこと「男性」と連絡を受けていたらしく、お互いに探し回っていたのです。
いやはや、合流できてよかったです。彼と出会えなければ、Elbrusにも登れなかったわけだから。
昨日のホテルといい、今日のガイドといい、探し回ってばかりで大変疲れます。

（教訓）ロシアの旅はタフネス！疲れてはいけない。

【なんとか登山の町へ】
そして私たちはChegetチェゲトの町まで３時間、車で移動しました。
Chegetはカラカス山脈の登山基地。標高2050ｍの美しい村で、周囲を氷河と尖峰に囲まれています。夏はエルブルース登山、冬はスキーで賑わうところ。

その夜はPilgrim Toursが所有するホテルに入り、自己紹介したのち翌日からのスケジュールを確認しました。


そこでわかったこと。
ガイド氏はウクライナ人のヴァレンティンさん。
山岳ガイドはアルバイトで、本業（？）はアイスクライマーであるということ。
ウクライナチャンピオンであり、ワールドカップにも出場しています。（帰国後ネットで調べたら、ランキング世界第４位！）


（アイスクライミングワールドカップのTシャツを着ている）

「へぇ～、こんな凄い人がガイドしてくれるんだ！」　
と喜んだのですが、ところが、ところが‥‥。

（続く）