Elbrusエルブルース山（１）準備編

【なぜエルブルースを選んだか】
今年１月キリマンジャロに登った時、現地で出会った若者たちが「次はエルブルースですよね！」と言っていました。
当時の私にはエルブルースの具体的イメージが無く、ただ「ヨーロッパ大陸最高峰」のみ。

しかし今から１５年以上前にモンブランに登った当時にはヨーロッパ大陸最高峰と言われていたのに、その後はエルブルースにその座を奪われた形となり、確かにエルブルースは気になる山でありました。

ロシア南西部、黒海とカスピ海をつなぐように東西に連なるカフカス（コーカサス）山脈は、グルジアやアゼルバイジャンと国境をなしています。


この北西部に位置し西峰と東峰の双子峰の火山がエルブルース。とても特徴的な綺麗な山です。
俄然興味がわいてきて、気がついたら登る気十分になっておりました。

【ロシアの会社を選ぶ】
日本発のツァーはいくつかありましたが、休暇の日程とあいません。個人での登山は、入山許可や現地での交通手段等を考えると事実上は不可能。
ネット上で検索すると、イギリスやドイツ、ロシアなどの登山エージェントが現地発着のツァーを企画していることを知りました。
結局私が選んだのは、Pilgrim Toursというロシアの会社のもの。理由は他社に比べてかなり安価だったからです。

英語でメールをやり取りして登山日程（登山部分で６日間）を決め、代金を海外ドル送金し、登山出発地のMineralnie Vodyミネラルニィボディまで航空券（モスクワ経由）を予約し、ビザを取得してという面倒な作業が続きました。（特にロシアビザはなかなかの難物）

これらは日本のエージェントを通せばお金を支払うだけで回避できるものです。日本発着のツァーが非常に高価であることもすこし納得したりして。

【事前の登山準備】
標高5642ｍなので、高度順応登山が必要です。
出発直前に富士山登山が望ましいのですが、この時期に17日間のオーストラリア出張が入ってしまいました。
結局、６月30日～７月１日に富士山、８月４日に白山に登っただけで、あとは平地トレーニングのみ。

【そして出発】
登山用品をつめた大型ザックと登山用中型ザックの２個を持って、成田空港からアエロフロート便で出発。

まもなくロシアへの一人旅は大変と気づかされ‥‥。

（続く）