白山（チブリ尾根～御前峰～釈迦新道）

白山に上る多くの方は別当出合まで車（バスを含む）で上がり、砂防新道・観光新道を利用します。
しかし白山には他にも多くの登山道があり、組み合わせを工夫すると実に多彩で楽しい登山ができるんですよ。

さて今回は別当出合より６km下方の市ノ瀬登山口をスタートしゴールする周回登山です。
ロングコース（多分30km以上）なので前夜泊しました。中秋の名月がキレイな一夜でした～
２時30分、ヘッドランプを着けて出発。
市ノ瀬から林道を40分歩きチブリ尾根登山口からチブリ尾根を登ります。
月の光のもと静寂のブナ森を一人ゆっくり歩く、「シアワセ！」
おっ、月が沈んでいきます。


チブリ避難小屋付近で明るくなり始め、尾根の左手には白山本峰が姿を現してきます。
「ここまでおいでよ～」と励まされながら御舎利山への急登を登りあげました。


ふう～、到着。
ここで道は分岐、「右：別山、左：南竜小屋経由白山本峰」
私は左へ。


朝日の中の稜線歩きですが、なんて素晴らしい展望なんでしょ！
右手には雲海の向こうに北アルプスがバッチリ見えています。
これは御嶽山、裾野が広い山ですね。


クロマメノキがつややかな実をつけていました。
「甘酸っぱくて美味しい～」　ご馳走さま、ありがとう。


ガラガラの「油坂」を一気に下り南竜小屋に到着。
小屋、避難小屋とも修理中でした。来シーズンはより気持ちよい設備になるそうです。
紅葉も美しくノンビリしたいところですが、
「おっと既に９時15分」、室堂に向かって出発。
急登だけど最短距離のトンビ岩コースへ。


「コースの坂を上りきったところにトンビ岩がある」
という説明文を読んだことがあります。
これかな？


室堂から眺める白山本峰の御前峰。何回来てもいい山です。
登山道ではなく「登拝道」なのが、またいいなぁ。
しっかりお参りして出発！


山頂には大勢の人たち。「お天気に恵まれてよかったね～」（11時35分）


360度の大展望を楽しんだ後、下りの釈迦新道を目指しました。
まずは御前峰から大汝峰（写真前方）の山頂を越えていきます。
先程の賑わいぶりとは一転して、とっても静か。


大汝峰から北部白山エリアに入っていきます。前方には七倉山と四塚山。
ここで、見える限り登山者は私ひとり。


釈迦新道は市ノ瀬まで14kmと長いですが、展望が良く歩きやすい道です。
もっと登山者に来てほしいなぁ。いいところですよ～






白山ではチブリ尾根と並んでブナが美しい釈迦新道です。


登山口の市ノ瀬には18時ジャストに到着。
紅葉を楽しみ写真を撮りながらノンビリ歩いたため、15時間30分かかかってしまいました。
一日つづいた素晴らしい青空に感謝、良い時間を過ごすことができて感謝。
白山、ありがとう