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講演「珠洲市周辺の長期間継続する地震活動」を聴く

2023年03月02日 | 地質・地形・地球科学
講師は金沢大学の平松良浩先生

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現在の石川県で話題となっているのは、能登半島先端、珠洲市での地震。
2020年12月に発生が始まり、月によっては有感地震が45回も発生!
「なぜ奥能登で?」「原因は何?」「今後どうなる?」

そんな気持ちをもって講演会場の石川県立自然史資料館へ。


講師の平松良浩先生(金沢大学理工研究域地球社会基盤学系 教授)、分かりやすくお話して下さいました。


「地震はなぜ起こる?」まずは基礎基本から。


「日本海の形成史」日本海は伸びて開いて出来た(正断層が形成)。
その後は圧縮に転じて、いまは逆断層の活動に変化。


「能登半島には明瞭な活断層が5本存在する」


以前、半島先端地区に「珠洲原発」を建設する計画が持ち上がったことがあります。
住民の反対運動で白紙撤回されましたが、もしできていたらと考えると

温泉水中のヘリウムの同位体比を調べれば、珠洲の地下にはマントルからの流体が存在すると考えられる


珠洲市周辺では有感地震が多発。


震源分布から、日本海拡大時の火山活動のマグマの通り道を使って流体が上昇している可能性。


そして珠洲市は隆起し続けている。


他にも、珠洲市周辺ではひずみがたまり続けているというお話もありました。
さて、今後どうなるのか?
今後の調査研究から目が離せません。

平松先生、ありがとうございました。
とっても分かりやすく興味深い講演でした。

【講演開催:2023年2月27日】

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