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バイオ燃料を藻類から作る

2009年03月10日 | 環境技術・環境制度
冒頭の写真は、「ボトリオコッカス」。筑波大学の渡邉信教授グループが研究していますが、100種類以上の藻類を実験し比較検討した結果、これにたどり着いたそうです。
ボトリオコッカスは油生産量が多く、その油を細胞の外に出すのが特徴。つまり油を「搾る」必要が無いという利点があります。


これは慶応大学で培養中の「シュード コリシスチス エリプソイディア」。藻類が油を作り出すメカニズム解析で、世界トップクラスの研究が進行中なのだそうです。
このメカニズムが解明されば、効率よく安定的に藻類を培養し油を生産することが出来るようになるでしょう。

現在の試算によると、バイオ燃料として藻類はかなり優位であると考えられています。例えば大豆は1haの土地で446リットルしか油を生産できませんが、藻類なら9万8500リットルと桁違いです。

藻類は時には異常繁殖し「アオコ」のように環境問題を引き起こすこともありますが、ここでは食糧と競合しないバイオ燃料の切り札になりそうですよ。

(写真出典‥‥上:筑波大学、下:慶応大学)

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