ブナの中庭で

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ボルネオ島のオランウータンに迫る危機

2008年12月04日 | 生物多様性
7年前にボルネオ島へ行ったことがあります。
ボルネオ島は赤道直下に位置する大きな島で、南東部の約2/3はインドネシア領、北西部の1/3はマレーシア領で、さらにその一部にブルネイという具合に、3カ国の領土となっています。
私が行ったのは北部マレーシア領のサバ州。州都コタキナバルからバスで移動し、キナバル国立公園一帯を調査しました。

(以下、**に囲まれた部分と写真はナショナル・ジオグラフィック誌より)
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今も豊かな低地林が残るマレーシア領ダヌム渓谷保護区。樹高45メートルを超えるフタバガキ科の高木につるがからみつく。島には、知られているだけでも1万5000種の植物が育つ。【写真=マティアス・クルム(c)2008 National Geographic】

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国立公園内を歩くと次々とオランウータンに逢い、感激~
「さすがボルネオ島、素晴らしい自然ですね!
と公園レンジャーに話しかけたところ
「ナニ言ってるんですか!周りの森が伐採されたから、ここに逃げ込んでいるんですよ。公園の外を見てください!」
と叱られました。

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サラワク州のアブラヤシプランテーション。莫大な利益を生むパーム油生産のために、次々と豊かな原生林は伐採が続いている。【写真=マティアス・クルム(c)2008 National Geographic】

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実際、上記の写真のような大規模アブラヤシ畑がいっぱいありました。その果実から採れるパーム油は、調理油やマーガリン、アイスクリーム、化粧品、洗剤、石けんの原材料やバイオ燃料になるなど、幅広い用途に利用され莫大な収益を生んでいます。
我が家は石けんライフですが、購入時にはパーム油製ではなく米ぬか油製を選ぶように気をつけています。(お米だと国産だよ~)

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オランウータンのリハビリ施設ニャル・メンテンには、親を失った約500頭が保護されている。飼育員と手をつないだ6歳のムギもその1頭。島のオランウータンは、この50年間で半数以下になり、絶滅が危惧されている。【写真=マティアス・クルム(c)2008 National Geographic】

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写真がキレイで、でもとても考えさせられる記事です。ぜひ下記から原文をお読み下さい。
ナショナル・グラフィックのページ

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