(読売新聞 2010年2月2日 より)
「三内丸山遺跡」(青森市)の縄文集落が約4200年前に滅んだのは、2度の気温低下が原因だった可能性が高いことが、川幡穂高・東京大学教授(古気候学)らの調査でわかった。それまで豊富だった食料用の木の実などが、寒冷化で激減したらしい。
三内丸山遺跡は陸奥湾の南約3キロ・メートルにある、縄文時代最大規模の集落跡。約5900年前に成立し、約1700年後に消滅した。
川幡教授らは、この遺跡から約20キロ・メートル離れた陸奥湾で、水深61メートルの海底から堆積(たいせき)物を採取。プランクトンがどのような物質をつくっていたかを手がかりに、当時の海面水温を推定した。
その結果、海面水温は5900年前から4200年前にかけて、約22度から約24度まで徐々に上昇したが、そのころ、数百年で約22度まで低下した。気温の低下も、おなじ約2度とみられる。
堆積物中の花粉などを調べたところ、温暖期には陸上ではクリなどが多く育ち、海中には魚が多く生息できたが、寒冷化してその環境が失われたことがわかった。
寒冷化は、この地域に吹く南西からの暖かな季節風が弱まったことなどが原因らしい。川幡教授は「数度の温度変化でも、農業などは大きな影響を受ける可能性がある」と話している。
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2℃の気温変動が生態系を変え文明を滅ぼした。
では、同じ2℃、もし気温が上昇したら‥‥
気温変動のインパクトの大きさを、私たちはしっかり考えなくてはいけないんですね。
「気温上昇を2℃以内に抑えないと大変なことになる」と先日の山本良一先生の講演を思い出しました。
「三内丸山遺跡」(青森市)の縄文集落が約4200年前に滅んだのは、2度の気温低下が原因だった可能性が高いことが、川幡穂高・東京大学教授(古気候学)らの調査でわかった。それまで豊富だった食料用の木の実などが、寒冷化で激減したらしい。
三内丸山遺跡は陸奥湾の南約3キロ・メートルにある、縄文時代最大規模の集落跡。約5900年前に成立し、約1700年後に消滅した。
川幡教授らは、この遺跡から約20キロ・メートル離れた陸奥湾で、水深61メートルの海底から堆積(たいせき)物を採取。プランクトンがどのような物質をつくっていたかを手がかりに、当時の海面水温を推定した。
その結果、海面水温は5900年前から4200年前にかけて、約22度から約24度まで徐々に上昇したが、そのころ、数百年で約22度まで低下した。気温の低下も、おなじ約2度とみられる。
堆積物中の花粉などを調べたところ、温暖期には陸上ではクリなどが多く育ち、海中には魚が多く生息できたが、寒冷化してその環境が失われたことがわかった。
寒冷化は、この地域に吹く南西からの暖かな季節風が弱まったことなどが原因らしい。川幡教授は「数度の温度変化でも、農業などは大きな影響を受ける可能性がある」と話している。
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2℃の気温変動が生態系を変え文明を滅ぼした。
では、同じ2℃、もし気温が上昇したら‥‥
気温変動のインパクトの大きさを、私たちはしっかり考えなくてはいけないんですね。
「気温上昇を2℃以内に抑えないと大変なことになる」と先日の山本良一先生の講演を思い出しました。
とてもその領域には到達しませんが、これから時々覗かせて頂きます。
北海道は、ぼつぼつ書いていきます。
北海道の記事を楽しみにしています。
しかし十勝に移住されるとは、なんて羨ましい~
これからもどうぞよろしくお願いします。
この記事をアップしたのは、2℃の気候変動が生活や文化に与えるダメージの大きさに驚いたからなんですよ。
私も縄文文化には興味があります。Tatsuoさんたちのグループは本当に勉強熱心ですね。また講演会などありましたら、お知らせください。よろしくお願いします。