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2011年は国際森林年

2011年05月09日 | 気象・天文・自然現象一般
今年2011年は「国際森林年」、ご存知でしたか?

●国際森林年設定のきっかけ
世界では、1990~2010年までの20年間で、日本の国土面積の4倍にもなる広大な森林が失われています。
そこで2006年、国連総会において「持続可能な森林経営」を目指すため、2011年を国際森林年とすることが決議されました。

●「持続可能な森林経営」とは?
森林が喪失されないよう、またそこから得られる恩恵を将来にわたって受け続けられるように、森林を賢く利用していこうということ。

●日本の森の現状は?
日本は豊かな森林に恵まれた国で、国土に占める森林割合は世界第3位。しかし様々な問題があります。
例えば、林業離れや山村の高齢化。森の維持管理も困難になり適切な管理が行われにくくなっています。
木材生産の減少、地下水涵養量の減少、二酸化炭素吸収量の減少(その結果、地球温暖化抑制力の低下)、地滑りなどの災害防止力の低下、などが起こっています。
さらに、生物多様性の低下、森林により育まれてきた伝統文化が失われる可能性も。

●冒頭のロゴマーク
国際森林年の各国共通テーマは、「Forests for People(人々のための森林)」。
世界の森林の持続可能な経営、保全での人間の中心的役割を訴えています。
また人の周りには、雲と雨、家、薬、果実、動物などを配置されていますね。これは私たちが、居住環境や食料・水などの供給、生物多様性保全、気候変動緩和といった、多くの恵みを森林から受けていること表現しています。

4 コメント

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 (morimiki)
2011-05-09 07:34:45
最近読んだ森関係の小説、”邂逅の森”、”神去なあなあ日常”、どちらも面白かったです。
今年が国際森林年とは知らずに読んでました。
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林業 (なし)
2011-05-09 12:12:06
日本の林業も、これからどうにかせねばならない問題ですね。
Repuさんのブログを読むとアカデミックでグローバルでとても勉強になります。
林野庁がやっているように、国民に森林に親しんでもらおうという企画も、もっと励行すべきです。
できれば、林業の現場にてこ入れして、もっと税金が有効に使われるように、改革してもらいたいです。
ところで、ソーラーパネルと森林と、どちらがエネルギー生産量高いのですか?
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morimikiさんへ (Repu)
2011-05-10 05:17:08
私はどちらも読んでいませんが、面白そうですね。
さてmorimikiさんへの質問コメントが届いています。スプリング8についてです。お時間あるときに答えてあげてくださいね。
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なしさんへ (Repu)
2011-05-10 05:22:41
ソーラーパネルと森林、どちらでしょうね。評価は難しそう。
植物種(杉、ブナ、ヒノキなど)や樹齢によって光合成量(生産量と考えてよいでしょう)は大きく異なります。
またソーラーパネルについては生産や廃棄にエネルギーが消費されているので、発電量だけで単純にエネルギー生産量と評価はできないですね。
結局、どちらが高いか、簡単に回答はでないと思います。
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