ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

風力発電による低周波問題は?

2010年04月13日 | 市民風車・市民発電所
【環境省発表】
環境省は、風力発電施設に関して低周波音の苦情が寄せられている、愛知県豊橋市・田原市、愛媛県伊方町において騒音・低周波音の実態把握のための調査を行い、そのを解析結果を公表した。

公表によると、豊橋市の苦情者宅内(風力発電設備[1500kW]からの距離:約680m)では、風力発電設備の稼働・停止による明確な騒音・低周波音の変化は確認できず、また、風力発電設備の近傍測定点で観測された31.5Hzや160~200Hzに特徴のある騒音・低周波音は測定されなかった。

田原市の苦情者宅内(風力発電設備[1500kW]からの距離:約350m)では、稼働・停止による騒音・低周波音の変化が測定されるとともに、風力発電設備の近傍測定点で観測された160~200Hzに特徴のある騒音が測定された。

また、伊方町の苦情者宅内(風力発電設備[1000kW]からの距離:約210m、240m)では、稼働・停止による騒音・低周波音の変化が測定されるとともに、風力発電設備の近傍測定点で観測された31.5Hzや160~200Hzに特徴のある騒音・低周波音が測定された。

同省では、引き続き関連する調査・解析を実施し、実態の解明に努めていくこととしている。【以上、環境省発表資料】

「輪島もんぜん市民風車」についても、騒音や低周波について心配してくださる声が届いています。私たちNPOメンバーも非常に気にしてきました。
今回の環境省の調査結果から考えられることのひとつは、発電施設と民家との距離が近い場合に被害が生じやすい、ということです。

「輪島もんぜん市民風車」では最寄の民家から十分離れており、恐らく問題は発生しないのでは(と思っています)。
3月末に試運転開始、4月から本格運転していますが、今のところ幸いに被害や苦情などは届いていません。

風力発電と低周波音に関して更なる研究が進むことに期待しています。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Borolungs)
2010-04-13 13:07:50
風力発電は、クリーンなエネルギーとして、有用ですよね。風なんかどこでも吹いているんだから、住宅用の風力発電装置も開発されて良いんじゃないかな? 屋根につけて太陽光パネルとともに発電すれば、風の日は風力、晴れの日は太陽光で発電できて、いいのではなかろうか?
 低周波の公害もなさそうですね。今後の開発と普及が待たれますね。
返信する
クリーンエネルギーが普及するには (Repu)
2010-04-15 21:35:19
日本では様々な規制があり、なかなか自然エネルギーの普及が進まない。とっても歯がゆいです。例えば日本は世界有数の地熱エネルギー保有国で、うまく活かせば必要量の発電は全てまかなえるのに、様々な法令や規制のため難しい。風力もしかり。
本気で自然エネルギーの活用を考える時だと思うのですが‥。
返信する
地熱エネルギー (さとりん)
2010-04-21 02:21:19
地熱エネルギーなんかで、まかなえるほどになるのですか?
アイスランドみたいに?
(違うよな~多分)

どんな方法だか、私には見当もつきませんが、
そんなものに法令や規制というのも、全くわからないです。

もし、地熱エネルギーでまかなえるほどのものだとすれば、どうして、政府はそうしないのでしょうか
よくわかりません。
返信する
地熱 (Repu)
2010-04-22 05:40:28
「地熱を十分活かせば全てまかなえる可能性がある」については、さまざまな計算がされていますが、例えば下記がわかりやすいかな。

http://geothermal.jp/power/modules/pico/index.php?content_id=2

日本は米国、インドネシアに次いで世界第三位の地熱大国。アイスランドの4倍以上の地熱を保有しているんですよ!
化石燃料に頼る政策から自然エネルギー重視へと方向転換してほしいですわ~
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。