キリマンジャロの雪、2022年には消滅

キリマンジャロKilimanjaro（5895ｍ）はタンザニア北東部にある成層火山で、アフリカ大陸の最高峰。
東南約50km、南北30kmの巨大な独立山塊で、西からシラ峰(Shira、3962m)、キボ峰(Kibo、5895m：最高峰) 、マウエンジ峰(Mawenzi、5149m）の３つのピークがあります。

（写真の出典：JAXA）

南緯３度というほぼ赤道直下に位置するにもかかわらず、キボ峰には20世紀後期までレブマン氷河などの巨大な氷河が見られました。
しかし近年は地球温暖化の影響で、氷河の後退（現象）が極端に縮小しています。
このまま後退が進行すれば、2022年にはキリマンジャロからすべての氷河が消滅するとのこと。


写真の撮影　上：1993年、下：2000年

ヘミングウェイの小説タイトルにも「キリマンジャロの雪」とあるのにねぇ‥‥。

【余談】このキリマンジャロはかつてはイギリス領東アフリカ植民地(現ケニア)の領土に含まれていました。
しかしタンザニアを植民地にするドイツの皇帝ヴィルヘルム２世は大の山好き。この山が欲しくて、イギリスと交渉し、キリマンジャロをドイツ領東アフリカ(現タンザニア)に編入し国境線を変更してしまいました。
その結果、ケニアとタンザニアの国境線がキリマンジャロの東で複雑に曲がっているのです。