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日本ライン下り、もっと楽しむ方法

2012年03月30日 | 地質・地形・地球科学
地学巡検2日目の午前は、木曽川のライン下り(3月28日)。
前日訪れた犬山城の石垣にも使われているチャート(岩石名)の見事な露頭を見ることができます。

乗船は美濃加茂市大田橋。10~15時まで1時間おきに運航されています。
ライフジャケットを着用して、いざ出発。

まもなく水面が白く波立つ「大濤の瀬」と「鷲の瀬」そして「可児合の瀬」へ。
船頭さんの巧みなコース取りで無事に下っていきますが、なかなかのスリル。


やがて両側にはチャートの露頭。

中生代(約2.5~1.5億年前)、深海底で堆積した遠洋性プランクトンの放散虫、その殻が集まって作られた岩石。
縞や層が見られるのは堆積の証拠。
そして激しく波打っているのは、太平洋プレートの移動で運ばれ日本列島に付け加わり、激しい地殻変動で押し曲げられた結果です。

どうぞ、イメージは2億年前の海底へGO!

「マリンスノー」、放散虫の白い遺骸が深海底に雪が降るように堆積していく。
その殻が年に数cmのゆっくりした速度で海底が移動し、日本列島に向かって進んでいく。
想像してみてください、壮大な地球の営みです。


こちらは葉理(堆積層)が立っています。
さぞかし激しい応力が働いたのでしょう
海底堆積物が押し付けられ盛り上がり、このような地層を作ったなんて!

犬山橋横の露頭。


チャートは鉄を含有すると赤を呈色します。
ここの赤色チャートは本当に見事です!
おススメは午前中。日の光を受けて血のように輝く露頭をぜひご覧ください。

「愛知・岐阜 地学の旅」は明日に続きます。

4 コメント

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Unknown (Pearsword)
2012-03-31 21:19:33
プランクトンの殻ってイメージ付きませんね……。貝殻みたいなものなのか、蟹の甲羅みたいなものなのか、いずれにせよ、そうとう小さいものですね。
 地層というのは、長い年月に積み重ねられて、少しずつ出来てくるんですね。
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鳳来 (morimiki)
2012-03-31 20:10:04
あんな大変な岩場、私も地学巡検です。どのルートものぼれないよー。
でも楽しそう!
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ありがとう (Repu)
2012-03-30 21:23:57
励ましのコメント、ありがとう。
こんなマニアックな記事を面白いと言ってくださって、嬉しい~!
ところでクライミングで有名な鳳来も、ここと同じ年代のチャートです(のはず)。今度地学巡検もかねて行きませんか?私は「見る」、morimikiさんは「登る」です。だって鳳来はムーブが難しそうだもの。
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すごいわ (morimiki)
2012-03-30 08:23:44
犬山城に続いてほんとにおもしろかったです。
実物をぜひ見てみたい。そのとき横にRepuさんがいてくれたらもっと楽しいだろうなあ。

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