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地学的魅力いっぱいの知床半島

2010年08月09日 | 地質・地形・地球科学
知床半島は長さ約80km。その中央部にはオホーツク海側に宇登呂港、根室海峡側に羅臼港があり、どちらの港からも先端の知床岬まで往復する船が出ています。
これに乗って、ぜひ知床半島の迫力ある海岸風景をみてみましょう。



知床半島の地質、大まかに言えば、新生代新第三紀の堆積岩が下方にあり、これは激しい褶曲をうけ断層が走っています。
そして半島脊梁部は知床火山列が、北から順に知床岳 (1,254m) 、知床硫黄山 (1,562m) 、羅臼岳 (1,660m) 、遠音別岳 (1,331m) 、海別岳 (1,419m) と連なっています。
上の写真は羅臼岳。日本百名山にも選定されている名山。


小型船に乗ると、海岸に接近して迫力ある姿が堪能できます。
私は宇登呂港から乗船しました。

海食崖と海食洞。どちらも波の浸食作用で作られた地形。


褶曲した地層。


こちらは柱状節理、急冷固結した火山岩に見られるものです。


海岸が切り立っているため、流れ出す川はほとんど滝となって海に落ちていきます。
また火山帯から流出しているため、温泉の滝も多く、有名なのはカムイワッカの滝ですネ。


これは「ワイングラスの滝」と呼ばれているそうな。ナルホド~


宇登呂港から約1時間半、先端の知床岬です。
ここには見事な海岸段丘が見られます。地震で隆起して形成されたものなのかな‥‥。



海岸を見るなら、このような大型船より小型船がおススメです。

知床半島は、2007年に「日本の地質百選」に選定されました。
地学的に見どころが多いところ、巡検していてワクワクでした。

2 コメント

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Unknown (Pearsword)
2010-08-10 04:38:42
知床半島の海岸、面白くて綺麗ですね。温泉の滝など、ぜひ見てみたい気がします。
北海道は一度も行ったことがないので、一度行って見たいですね。

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温泉の滝 (Repu)
2010-08-10 06:02:45
カムイワッカの滝は、道路から川を遡って行く滝つぼで入浴できます。オホーツク海の絶景を眺めながら浸かるお風呂は最高~
でも人気スポットで観光シーズンはかなりの人出のようです。私が行ったン十年前には誰一人おらず、大展望独り占めだったのにナァ
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