知床のオーバーユース問題

知床は2005年7月、世界自然遺産に正式登録されました。
斜里町発表のデータによると、昨年度は約130万人もの観光客が訪れたそうです。
斜里町発表のデータはこちら

中でも人気は「知床五湖」。


駐車場と遊歩道が整備され手軽に知床の自然を楽しむことができます。
ヒグマが出没するとの理由で、現在は一湖と二湖しか行くことはできません。（他は閉鎖中）


湖面に知床連山が写し出され、実に雄大で優美な風景でした。


私が訪れたのは夕方も近い16時40分というのに、駐車場は満車。続々と大型観光バスも到着し、次々と遊歩道に観光客が消えていきました。


これは一湖から二湖への遊歩道の様子。木々の根元が堅く踏み固められ、森林への影響も出ているそうです。


環境省では来春から知床五湖への入場制限し、有料化することを決めています。
入場者は手数料を払い、注意事項などの説明を受けたうえで立ち入り証を受け取ることが必要。
制限は来年5月から始まり、ヒグマの活動期にあたる5月10日から7月31日までは、入場者を1日300人までに制限。ヒグマに詳しい環境省認定のガイドの同行が義務付けられます。

また8月1日から10月20日までは、1日3千人の入場制限を敷き、踏みつけなどから植生の保護を図ります。

この措置により知床オーバーユース問題が解決されるように願いましょう。