11ピッチ目まで頑張りました。黒部の美しさに「眩暈」したよ。
***
テントを4時40分に出発し、一ルンゼ押出から丸山東壁へ向かいます。
本日の左岩稜は写真では正面やや右手に延びる明瞭なリッジです。
1P目:40m、2級、中央壁左端の岩テラスからとりつき、ブッシュを突破。
2P目:20m、4級、垂壁を登った後、ブッシュの根っこを微妙につかんで乗り越えていきます。
3P目:30m、3級、A1:最初からアブミを取出しリードしました。どうなることかと心配したけれど、大丈夫でした。
4P目:45m、4級、A1
トラバースの後に木登りして、木の最上部から岩の支点にアブミをかけ乗り移るポイントがあり、ここでは一手勇気が必要です。
5P目:10m、3級、左へ回り込み木登り(ここを間違うパーティが多い)
6P目:40m、3級、A1、最初の一手がアブミ、後は快適なリッジをウキウキとリード。
7P目:45m、4級、A1
アブミの連続ルート。ピンの感覚が遠く、アブミの最上段にのって背伸びしても届かない~
暑さに朦朧、しかし貧血からの眩暈はなく大丈夫。超緊張したピッチでした。
8P目:25m、3級、脆くて浮石の多い凹角を、木登りを交えて登るピッチ。石を落とさないように慎重にリード。
9P目:10m、4級、A1、被った凹角を必死に登り上げるピッチ。ザックに振られてちょっと難しい。
10P目:45m、4級、全てのホールド&スタンスがグラグラ。大きな岩が剥がれおちて、ヒヤリ。
11P目(伊藤達夫さんのトポ図では12P目)
2年前に登った時、ハーケンが2枚抜けフォールし怪我、撤退したピッチです。
2年前の記録はこちら
ハーケンが抜けている限り、このルートは登れないので、Tさんはハーケンを持参してのトライ。
しかし良いリスが無く、あっても浅く、ハーケンを打ち込むことはできませんでした。
しかもピッチ下部で別のハーケンが抜けてしまいました。なかなか難しい‥。ルート開拓者の技術に脱帽です。
ここで時間も3時となり、登攀は終了。
懸垂6Pで取りつきに戻りました。
*2018年7月、Tさんグループがハーケンを打ち直しています!
記録はこちら
11P目に支点を作らないと、アブミが掛けられず上部に抜けることができない状態です。
今後この丸山東壁左岩稜にトライするパーティは、支点を作ってのクライミングとなります。
テント場に戻ると、もう1パーティ2名が来ていました。
本日は緑ルート(左岩稜の向かって右側)を途中まで登ったそうですが、全てがアブミ、影ひとつないルートです。
ギラギラ太陽の下、さぞかし大変だったことでしょう。
27日朝4時前、テントで気象庁のHPをチェックすると、強烈な寒冷前線が接近中。
驚いて起きて急いでテントを撤収し、黒部湖駅へひたすら戻りました。(貧血がたたってスピードあがらず)
ギリギリセーフで濡れずにすみました。
その後は激しい雨を眺めながら、始発のケーブルカーやバス等で立山を超えて駐車場へ。
同行のTさん、ありがとうございました。
「黒部の巨人」と呼ばれる丸山東壁の美しさに眩暈した登攀でした。
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テントを4時40分に出発し、一ルンゼ押出から丸山東壁へ向かいます。
本日の左岩稜は写真では正面やや右手に延びる明瞭なリッジです。
1P目:40m、2級、中央壁左端の岩テラスからとりつき、ブッシュを突破。
2P目:20m、4級、垂壁を登った後、ブッシュの根っこを微妙につかんで乗り越えていきます。
3P目:30m、3級、A1:最初からアブミを取出しリードしました。どうなることかと心配したけれど、大丈夫でした。
4P目:45m、4級、A1
トラバースの後に木登りして、木の最上部から岩の支点にアブミをかけ乗り移るポイントがあり、ここでは一手勇気が必要です。
5P目:10m、3級、左へ回り込み木登り(ここを間違うパーティが多い)
6P目:40m、3級、A1、最初の一手がアブミ、後は快適なリッジをウキウキとリード。
7P目:45m、4級、A1
アブミの連続ルート。ピンの感覚が遠く、アブミの最上段にのって背伸びしても届かない~
暑さに朦朧、しかし貧血からの眩暈はなく大丈夫。超緊張したピッチでした。
8P目:25m、3級、脆くて浮石の多い凹角を、木登りを交えて登るピッチ。石を落とさないように慎重にリード。
9P目:10m、4級、A1、被った凹角を必死に登り上げるピッチ。ザックに振られてちょっと難しい。
10P目:45m、4級、全てのホールド&スタンスがグラグラ。大きな岩が剥がれおちて、ヒヤリ。
11P目(伊藤達夫さんのトポ図では12P目)
2年前に登った時、ハーケンが2枚抜けフォールし怪我、撤退したピッチです。
2年前の記録はこちら
ハーケンが抜けている限り、このルートは登れないので、Tさんはハーケンを持参してのトライ。
しかし良いリスが無く、あっても浅く、ハーケンを打ち込むことはできませんでした。
しかもピッチ下部で別のハーケンが抜けてしまいました。なかなか難しい‥。ルート開拓者の技術に脱帽です。
ここで時間も3時となり、登攀は終了。
懸垂6Pで取りつきに戻りました。
*2018年7月、Tさんグループがハーケンを打ち直しています!
記録はこちら
11P目に支点を作らないと、アブミが掛けられず上部に抜けることができない状態です。
今後この丸山東壁左岩稜にトライするパーティは、支点を作ってのクライミングとなります。
テント場に戻ると、もう1パーティ2名が来ていました。
本日は緑ルート(左岩稜の向かって右側)を途中まで登ったそうですが、全てがアブミ、影ひとつないルートです。
ギラギラ太陽の下、さぞかし大変だったことでしょう。
27日朝4時前、テントで気象庁のHPをチェックすると、強烈な寒冷前線が接近中。
驚いて起きて急いでテントを撤収し、黒部湖駅へひたすら戻りました。(貧血がたたってスピードあがらず)
ギリギリセーフで濡れずにすみました。
その後は激しい雨を眺めながら、始発のケーブルカーやバス等で立山を超えて駐車場へ。
同行のTさん、ありがとうございました。
「黒部の巨人」と呼ばれる丸山東壁の美しさに眩暈した登攀でした。
人生において、飛び越えられない壁が、どれだけたくさんあるのやらと、思ってしまいます。
そしてそのハーケンを2本もはがしてしまった自分‥。残念な気持ちでいっぱいです。ブログ本文でも書いたように、左岩稜に挑戦するパーティは自ら打って登ってください。でもカムやナッツを掛けるリスは、残念ながらありませんが‥。
今週は北岳ピラミッド予定(土曜登攀)です。 来週小川やあで最終調整、来来週いよいよ欧州遠征です(^(エ)^)ノ
前回左岩稜を登った時(2年前の9月)、緑ルートには7パーティ取りついていたので、それに比べると静かな丸東でしたよ。
左岩稜は、前回も今回も私たちの貸切でした。
しかし、OPANDAさんは顔が広いですね~