ブナの中庭で

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日本の風力発電に吹く逆風

2009年04月17日 | 市民風車・市民発電所
私たちNPOが輪島市門前町に市民風車の建設を決めたとき、最も心配したことの一つが
「発電した電力を、北陸電力は買い上げてくれるか」
でした。

日本の各電力会社は風力など自然エネルギーでの電力の買い上げを「制限」しています。
電力会社が示す理由は、「風による発電量は不安定だから」。

例えば冬の北陸で強風が吹いたため発電量が増えたとしましょう。
その電力、現時点では北陸電力の管内での消費にとどまり、たとえ余っても他の電力会社(たとえば東京電力)へ送られることは少ないのです。

一方、欧州では送電線が網目状に張り巡らされているため、国境を越えて電気をやりしており、新エネルギーが大量に導入されても電力の変動を吸収しやすい構造になっています。

冒頭の図をもう一度ご覧下さい。
先進国で日本が突出して風力発電に消極的であり、このままいけば「自然エネルギー後進国」になりそうです

ぜひ国や電力会社は新エネルギーを大幅に導入するよう、政策転換を考えてほしいですね~。

さて冒頭に書いた心配の種について。
私たちが輪島に建てる市民風車の電力は、「くじびき」に勝って無事に北陸電力との交渉権が成立し、100%買って頂ける様になりました。
ひとまずホッ
しかし全国で風力発電を増やそうとするなら、送電網のスムーズなネットワーク作り、ぜひやってもらいたいたいなぁ

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