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マック、生物多様性への取り組み

2012年03月09日 | 生物多様性
日経エコロジー4月号に、マクドナルド社の生物多様性への取り組みが紹介されています。
抜粋して紹介します。

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今夏開催のロンドン五輪では、MSC(海洋管理協議会)認証のエコラベルの付いたマクドナルドの「フィレオフィッシュ」が世界の人々の注目を集めそうだ。
五輪公式スポンサーのマクドナルドは、公式飲食店として選手村や五輪公園などに出店し、全店舗でエコラベル付きのフィレオフィッシュを販売するからだ。

MSCは海の生物多様性に配慮し、持続可能な漁業によって捕獲した魚であることを証明する認証制度。
マクドナルドが昨年6月、「欧州39カ国のフィレオフィッシュにMSC認証製品を使用する」と宣言。10月から、年間1億個売るフィレオフィッシュにMSCの魚を使用開始。
同社によると、既に全世界でMSC認証製品を99%使用しているとのこと。

マクドナルドが製品に求める生態系認証はMSCだけではない。
昨年10月、持続可能なパーム油の利用を考えるRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)に加入し、使用するパーム油を2015年までにすべて認証製品に切り替えると宣言した。

パーム油は世界一使用量の多い植物油で、同社もフライドポテトやチキンに使用している。
しかし、ボルネオの熱帯雨林を伐採して生産することが問題視され、2008年には持続可能な生産基準などを定めたRSPO認証制度が始まっている。

(紹介はここまで)
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今から20年前、南米コロンビアで働いていた私は、仕事で訪れたアマゾン川上流域でマクドナルド社が熱帯林を大量伐採している光景を目の当たりにしました。
凄まじい森林破壊。

私とコロンビア人の友人との、当時の会話です。

私「ひどいねぇ‥‥、マックは」
友人「こうして南米で森を切って作った牧場で牛を飼うんだ」
私「ここで牛肉を生産すればコストも安いね」

友人「アメリカ人は安いハンバーガーの裏に隠されているこんな問題に気がついていないよ」
私「安いハンバーガーに喜んでいるアメリカ人って馬鹿だよねぇ」
友人「何言ってるの!日本人だって同じことを東南アジアでしてるじゃない!」
私「‥‥」

あの時に見た熱帯林伐採の風景は、私がその後、環境保全活動に進むきっかけを与えてくれたのです。
またマックに行かないと自分に誓いもしました。(ごく少数の例外を除いて、マックには行っていません)

そのマックが生物多様性に配慮した製品調達とは!
ハッキリ言って、感慨深いです。

4 コメント

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世界に変化?! (みみ)
2012-03-12 13:56:55
面白い変化ですね。
企業も変わらないと生き残れない時代なのでしょうね!


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フィレオフィッシュ (川向かいの里人)
2012-03-12 17:25:32
 小生お年ですが、実は、最近ときどきマック(あるいはマクド-)で、「フィレオフィッシュ」を食しています。(質素な昼食)
 そうでしたか、昔アマゾン川でそんな光景を見たのですね。マック社の中にもきっと「これではいかん」と思う人がいたのではないでしょうか。
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みみさんへ (Repu)
2012-03-13 05:44:16
おっしゃるとおり、いまや環境対策をしない企業は生き残れないのだと思います。企業は本当に変わっていますね。コメントありがとうございました。
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川向かいの里人さんへ (Repu)
2012-03-13 05:48:02
アマゾンでの体験がその後の私の人生を決めた、と書くと大袈裟かもしれませんが、でもそうなんですねぇ~。
里人さんが次回フィレオフィッシュを食べる時、ぜひマークがついているかどうか確認してみてくださいね。
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