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紫坪鋪ダムが四川地震を誘発か

2009年04月24日 | 環境問題
昨年12月、「アメリカ地球物理学連合」の会議で、米国コロンビア大学のクリスチャン・クローズ氏が「四川地震を誘発した原因は地表における局所的かつ急激な質量変化が発端」と発表しました。
彼の計算によれば、ダムが加える圧力は自然状態の25倍。それが断層活動を引き起こしたとのことです。

紫坪鋪ダムは震央から5.5kmとすぐ近くにあります。2004年12月の貯水開始から2年間で水位が120mも上昇。
地震1週間前にはその水位が急激に下がったそうです(四川地質鉱物局)。

(写真:地震発生前の紫坪鋪ダム、出典:共同通信)

このような「ダム誘発地震」は、世界各地から報告がされています。
日本では牧尾ダムが長野西部地震を誘発したのではないかとの調査発表もあります。

四川地震については、私も発生地域の近くの山へ登りに行った際に紫坪鋪ダムの建設現場を通りました。想像を絶する規模の大きさ、4万人ものチベット系住民を強制移住させていた時であったため、現場は大混乱でした。その時のレポートはこちらへどうぞ
(写真:共同通信)

このダム誘発地震問題、人間の勝手で地球を大きく傷つけたため、地球を怒らせたのかもしれませんね‥‥。

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