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「風力購入枠 過少に設定」(朝日新聞記事より)

2012年10月24日 | エネルギー
朝日新聞 2012年10月23日 第1面記事より抜粋して紹介します。

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風力は風の強さに応じて出力(発電量)が上下する。このため、火力発電と組み合わせ、風が強い時は風力を増やして火力を減らし、風が弱い時は火力を増やすという出力調節が必要になる。

しかし、原発はいったん動かすと目いっぱい発電し続けなければならず、出力調節ができない。一方、火力は分単位で発電量を増やしたり減らしたりでき、風力を多く取り込める。

6電力(注:北海道、東北、北陸、中国、四国、九州の各社)は、自然エネルギー発電会社からどれだけ風力発電を買い取って送電できるかを見積もり、買い取りの上限を設けている。

この上限を計算する際、6電力は保有する原発すべてをフル稼働させている前提にした。このため出力調節できる火力が減り、風力を取り込む余地も少なくなった。
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う~~ん、「原発のフル稼働が前提」とは現実から乖離しています。
その結果、受け入れる風力が少なく見積もられているとは、自然エネルギーの普及を妨げているということ。

せっかく今年の7月に自然エネルギーの「固定価格買い取り制度」がスタートし、風力、太陽光、小型水力などの発電量が増えようとしています。
この傾向に水をさすような電力6社の計算。ぜひ改めてほしいです。

しかし朝日新聞記事の最後には、こうありました。

「だが、6電力は、風力の過少見積もりを見直す考えはないという。」

私たちが2年前、能登半島の輪島に建てた市民風車「のとりん」も、順調に1400世帯分の電力を生み出しています。
ぜひみんなで自然エネルギー拡大の声を上げていきましょう。

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